UK ドラムン・ベースの巨匠 Andy C が運営するレーベル Ram Records (ラム・レコーズ) が今年15年目を迎えた。それを記念して、先日3月2日金曜日、セントラル・ロンドンのクラブの中でも絶大な人気を誇る
The End (ジ・エンド) にて、盛大なるイベントが開催された。ちなみにこのイベントの模様は、すべて撮影して DVD 化されるらしい。まずは見るだけで興奮してしまう
DJ ラインナップを紹介しよう。
Danny Breaks
ヒップ・ホップ DJ 兼プロデューサーで UK はもちろん、ドイツやアメリカでもその名を轟かすダニー・ブレイクスが登場。ドラムン・ベース三昧のこのパーティーで、ただ一人ヒップ・ホップをプレイするという前代未聞のケース。午後11時になり、彼が音を上げた瞬間、「ダニーだ
! ダニー・ブレイクスが始まった !!」 という客の声が聞こえた。Aloe Blacc (アロエ・ブラック) の Find your
way (ファインド・ユア・ウェイ) から始まり、その後に続くセンスの良い選曲に幾度となく心が打たれる。そして丁寧なミックスと、妙に身体になじむ展開が心地よい。途中2枚使いを披露するなど、客を大いに楽しませて緩やかに幕を閉じた。
深夜0時を回り登場したのは、ラム・レコーズ一押しの若手アーティスト、サブ・フォーカスと90年代の UK ドラムン・ベース・シーンを築き上げた先駆者の一人、レッド・ワンによるバック・トゥ・バック。この二人の登場と共に、フロアは熱気と人混みでパンパンに膨れ上がった。サブ・フォーカスのニュースクールと、レッド・ワンのオールドスクールが絶妙に混ざり合いさらに勢いを増す。ラム・レコーズの長い歴史を十二分に味わえる、そんな時間だった。
写真 : Sub Focus
Fierce B2B Commix
2007年ドラムン・ベース・シーンに新たな旋風を巻き起こすだろうと予想されている新人アーティスト、ファースとコミックス。多くのプロモーターが今彼らに注目している。そんな彼らのスタイルは、2005年にアルバム
「Hold Your Colour (ホールド・ユア・カラー)」で、UK のシーンを揺るがせたオーストラリアの Pendulum
(ペンジュラム) のようなポップでメロディアスなドラムン・ベースとは打って変わって、まるでテクノの様なミニマルで軽快なビートをテンポよく繋いでいく、まさに新しい世代の始まりをアピールしている様だった。
Andy C
午前2時、遂にアンディ・シーが姿を現した。その横で偉大な存在感をかもし出していたのが MC GQ。アンディのプレイでは、必ず
GQ がマイクを持つ。やはり10年以上も連れ添っているだけあり、相性は抜群。彼らの音と声が混ざり合った瞬間、客の興奮はますます高まり、一瞬にして絶頂の淵へと昇っていった。そして2時間というロング・セットにも関わらず、客は全くフロアを去ろうとしていない。むしろどんどん増えていく一方だ。これぞ
UK ドラムン・ベース史上最強コンビのパワーだ。
終盤
今回は以外な組合わせのバック・トゥ・バックを観ることができた。ロンドンで長い間続いているパーティー Movement (ムーヴメント)
でお馴染みのBryan G (ブライヤン・ジー) とレーベル Fullcycle (フルサイクル) の DJ Die (DJ ダイ)
や、仲が悪いと巷で噂されていた元 Bad Company UK (バッド・カンパニー・ユーケー) の DJ Fresh (DJ
フレッシュ) と 豪快なプレイで知られる Mampi Swift (マンピ・スウィフト) など。こんな共演は、ラム・レコーズのパーティーだからこそ、実現したのではないだろうか。