Foals

イギリス、オックスフォード出身の5ピースバンド。ギターヴォーカルの「Yannis Philippakis」を中心に「Jack Bevan」「Jimmy Smith」「Edwin Congreave」「Walter Gervers」のメンバーからなる。インディー、テクノ、パンクの要素を混ぜたサウンドと言われ、結成1年足らずにも関わらず若者に絶大な人気を誇る。2007年にはグラストンベリー、レディングなど UK の登竜門的フェスティバルにも参加し、ニューアルバムも近日リリース予定。今最も目が離せないバンドの1つである。今回彼らは UK 音楽で重要な存在であるレコードショップ兼マネージメント会社「Rough Trade」でのインストアライブを決行。その直後、我々のインタビューに快く答えてくれた。

 

Foals : www.myspace.com/foals

Rough Trade : www.roughtrade.com

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インタビュー

- Rough Trade でのギグはどうだった?

 

Y : 凄く良かったよ。こんなに沢山の人が来るとは思っていなかったしね。Rough Trade でギグをやるのはとても大事だし、とくに僕らの最初のインストア・ギグだからね。以前ショップが Portbello Road にあった時はよくレコードを買いに行ってた。ロンドンに残された数少ない、良質なレコード屋の1つだ。昔、支払小切手が入ってこれをすべて Rough Trade で使おうと思って店に走ったのを覚えてる。でも店は閉まっていて最終的には、最悪な "タトゥー" を入れに行ってしまった... このタトゥーとは一生付き合わないと行けない、個人的に責任持って守っておくよ!まぁ今日のギグ最中に客が店のものを盗んでるのを期待しとくよ、Rough Trade (荒い商売) らしくね。(笑)

- バンドのコンセプトとメンバーとの出会いを教えて?

 

Y : 僕ら全員オックスフォード出身で、僕とドラマーの「Jack」は、これの前に別のバンドで一緒にやっていた。 その時は勝手気ままで、自己称賛的なバンドだった。僕らは客とのコミュニケーションを深めるよりも、自分達がどれだけ練習して来たかという事を見せつけたかったんだ。今の Foals のメンバーはみんなその頃の友達で、その当時一緒に新しいバンドのコンセプトを考えていた。僕らは多くの人に受け入れられるような "変なポップ音楽" がやりたかった。もしこれを実現出来たら凄いと思うんだ。今のバンドの多くは安全策しか取っていないし、優等生的でとても島国的だと思う。僕らは妥協の一切無い、何処にも属さないようなポップ音楽を作って行きたい。僕らは "ワールドミュージック" を良く聞くし自分たちの参考にしてる。ギターは "セネガル・ギター" から影響を受けてし、リズムは "アフロビート" から来ているんだよ。

これら様々な文化的音楽要素と反確立精神をポップ音楽というフォーマットの中に持ち、インディー音楽のメインストリームを覆して行きたい。

 

Foals は16ヶ月前に始めて、地元オックスフォードで沢山のギグをやって来た。始めは Myspace を立ち上げてギグのブッキングの依頼がくるのをひたすら望んでた。それでちょうど去年の夏頃、僕らみんなで大学を辞めて音楽1本で行こうと決めたんだ。今ではインストアギグをやったり、こうして取材を受けたり、バンド活動らしい事をやってる。これこそバンドの醍醐味だよ。

 

Youtube : Foals - Hummer

- どの様にバンドで曲を作る?それぞれのパートは?

 

Y : 僕らは曲作りの時に "ループペダル" を使ってる。だいたいまず僕がギターリフでループを作り、歌詞を考える。その後みんなで一緒に合わせて曲にして行くんだ。スタジオに入る時は、みんなゾーンに入っていてすべて完璧に仕上がるまでやる。たとえライブでの演奏が完璧に出来なかったとしても、激しく本能的で熱烈でスペクタクルなパフォーマンスである様に心がけている。観客と一体になってプレイ出来るほど最高な事はないよ。でも僕らが一番気にかけているのは自己満足になる事だから、常に進歩するよう努力しているし改良を重ねてる。何故多くのバンドがみんな同じ音に聞こえるのか?僕はもっと色々なジャンルから、それぞれのいい所を抜き取っていくべきだと思う。「T.S.Elliot」は使う材料の問題ではなく、その材料の使い方が問題だと言っているしね。

今の時代完璧にオリジナルをやるのは、ものすごく難しい事だ。例えば「Prince」と同じ声はだれも出せないからね。

 

- バンド活動でインターネットを活用してる?

 

Y : Myspace みたいなサイトは、プロモーションする面で相当役に立っているね。自分たちの楽曲や写真を人々に見てもらう事が出来るし、オーディエンス達とも直接コミュニケーションがとれる。僕らは受け取ったメッセージは、マネージメントにこれを任せないで必ず自分たちで返信する様にしてる。ギグが終わった後も、来てくれた人達にギグの感想を聞いたりしてる。でも Myspace の中には「俺はお前達よりも Cool だ!」という態度を全面に出した "うぬぼれバンド" も多い様で、今のインディー音楽にはそういう風潮が広まって来ている様にも見える。

でも総合的に見ればインターネットは、レーベルやメディアというフィルターを通さずに直接のコミュニケーションを図る手段を与えてくれてると思う。しかしながら "うぬぼれバンド" が出てくる原因でもある。音楽をやっている人間なら、自分のやっている事に誠実に取り組む事はとても大事だと思う。他人をけなし、威張る為の音楽ではないのだから。もしギグ等で失敗しても、高いモチベーションを持ち続ける事が大事で、そしてもしプログレッシブで新しい事をやろうと思っていたり、ただいい女目当てや新しいスニーカーを買うのが目的ではないのなら、Myspace はとっても良いモノだよ。

 

- 今の UK 音楽シーンをどう思う?

 

Y : 腐ってる。僕には全く関係ないね。まるで地球温暖化問題を最近聞いて、騒いでる奴らみたいなものだよ。

僕らはこの問題を以前から考えていて、もう手遅れと言う事に気付いた。この症状はいくらバンドエイドを貼ろうが、薬を飲もうが、もうどうにもならない。音楽産業というものは、西洋文化や消費者文化で起こった事の1つの例みたいなものだと思う。"悪いリンゴは早く落ちた方が、木の為に良い" みたいなね。でも音楽作りに情熱を持ってさえすれば、常に自分の音楽を発表する場はあるはずだよ。これまでモンゴル、アメリカ、アフリカ等で素晴らしい音楽が生み出されて来た。そして音楽は同じ型にハマっている必要は無いんだ。一般的にインディー音楽シーンは非常に乏しいと思う。これまで「Sex Pistols」の "Punk" シーンがあったけれど、結果的に政治や経済に進歩はなかった。「Nirvana」が "Grunge" シーンを築いたけれど、これでも何も変わらなかった。常に同じような音楽が流れ、同じ "プロブレム" が続いて来た。ただ違う種類のすり切れた服を着ているだけ。

今のインディーキッズはみんな同じような顔をして、ふてくされた感じで写真に写りたがる。これは本当につまらない事だよ。

 

- 今後の予定は?

 

Y : 今日限定シングルをリリースしたんだけど、僕らの古い楽曲はこれで最後。最近新しいアルバムのレコーディングで NY から戻ったばかりなんだ。「Sitek」というプロデューサーの元で作ったんだけど、これまでとは全く別のサウンドに仕上がってるよ。今後は9月の半ばからはツアーに出る、いつまでかはわからない。この期間、僕らの通った後は、何も残らないほど壊して行きたいね!

 

Written by Selph

Photos by Toshimi Takaishi

Translated by Irie