Cazals (カザルス)

Dior Homme (ディオール・オム) の元デザイナー、Hedi Slimane (エディ・スリマン) との交流でも知られるバンド、 Cazals (カザルス) 。特にボーカルの Phil (フィル) はエディのお気に入りで、ディオール・オムのショーにも何度か出演している。そんなカザルス 、現在は、フランスのエレクトロ系 DJ / アーティスト集団 Kitsune (キツネ) が展開するレーベル、 Kitsune Records (キツネ・レコーズ) に所属しており、ついに待望のファースト・アルバムの制作に取り掛かっているとのこと。今回は、ロンドンとパリへの往復で忙しくしている合間をぬって、ボーカルのフィルがインタビューに答えてくれました。

 

Official : http://www.cazals.co.uk/

myspace : http://www.myspace.com/cazalsuk

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インタビュー

- 他のバンドメンバーと知り合ったきっかけは?

 

Phil (以下 P) : 僕とギタリストのダニエル (Daniel) が一緒に演奏を始めたのがずっと前でしょ。そこにもう1人のギタリストのルカ (Luca) と、今はもういないんだけどアリ・ラブ (Ali Love) って男が入った。アリは音楽に関しては天才だったんだけど、すごく怠惰で、いつも寝ていて。だから僕とルカとダニエルとアリがバンドとして組んだ後に、僕らはアリをバンドから追い出したんだよね (笑) 代わりにベースにはマーティン (Martin) が入ることになったんだけど、ドラマーを探すのにすごく時間がかかった。そこでジェマっていう、元ベイビーシャンブルズ (the Babyshambles) の友達が僕らを車に乗せて、ロンドンのずっと北の方でやっていたギグまで連れて行ってくれて、そこでウォレン (Warren) がドラムを弾いているところを見たってわけ。

僕らはウォレンに自分たちのCDを渡して、そしたらその2日後に彼はロンドンまで来て試しにバンドと演奏してみて、その更に2日後にはロンドンに引っ越してきた。それがだいだい2年前くらいかな。

 

- Cazals という名前は何に由来しているのですか?

 

P : バンドの名前っていうのは作り出すものだと思うんだ。例えば、なんだろう、 the Mad Men とかっていう名前にすると、自動的に狂気的なイメージがつくでしょ。でも例えば、オアシス。オアシスは偉大なバンドだけど、名前が合っていない。バンドのオアシスを思い浮かべたときに、誰もヤシの木のことなんて考えないし。分かるかな。最初はバンド名の候補のリストも、すごく長いものを用意していたんだけど、すぐに 「カザルス」 で決まったな。他にどんな名前があったかは思い出せないけど、とにかくすごく長いリストだった。カザルスって名前は今でも僕の一番のお気に入りだよ。

 

- どんな音楽に影響を受けましたか?

 

P : うーん… バンドのメンバー1人1人によって全く違うから一概には言えないけど、とにかく僕らは多種多様な音楽が好きだね。僕のレコードコレクションの中には考えられるだけ全てのジャンルの音楽がある。あっちに行ったりこっちに行ったり、色々なジャンルの音楽を聴くんだ。バンド自体の音で言うと70年代のニュー・ウェーブ (New Wave) っぽい感じもあるんだけど、でも全てが全てそういう訳じゃない。ニュー・ロマンティック (New Romantic) とかソウル・ミュージック (Soul Music) とか、本当に色々なものに影響を受けているかな。

 

- パリでのアルバムの制作活動はいかがですか?

 

P : 最近アルバムの制作自体はやっと終わったんだ。でもいつ発売されるかがまだ決まっていなくて、その日程のこととか、どういう風に売り出すのかを会議して決めているところ。現在、バンドのメンバーがキーボードを含めて6人になって、そのお陰で音に重みが出た。他にも沢山楽器を入れているから、アルバムも全体的に重厚な音に出来たと思う。収録している曲自体はまた色々なものがあるけどね。エレクトロっぽい曲なんかもあるし。実は今は、友達と西部劇を撮影をしてるんだよね。僕は悪役で、カウボーイだから馬に乗ったりもしてる。ロンドンでセットの撮影をして、ウェールズの田舎で屋外の撮影をしてるんだ。まあそっちは完全なる趣味なんだけど。

 

- このバンドを組む以前は何をしていましたか?

 

P : バンドを組む前はね、カムデンのマーケットでストールを出してたんだ。ヴィンテージの服とかサングラスとか、そういうのを売っているお店を3年位してた。

 

- 音楽をしていない時は何をしていますか?

 

P : お酒だね! (笑) お酒。お酒ばっかり。あとは… 踊りにも行くし、それでまたお酒を飲むでしょ。他には読書も好きだし、映画も好きだし、基本的に社交が好きかな。

 

- 買い物は普段どこに行きますか?

 

P : 買い物ね、最近行ってないな。本当はもっと行きたいんだけど。ヴィンテージの買い物はいつ行っても楽しいね。でも実はファッションの趣味の合う知り合いの人たちが沢山服をくれるから、今日の格好なんか多分、全部貰い物だよ。

 

- 1年後には何を達成していたいですか?

 

P : ツアーに行きたいね!ヨーロッパの、どこか天気の良いところでツアーが出来ていたら最高。どこか暖かいところで、かわいい女の子が沢山いて、ビーチも沢山あるところだともっと良い。あともう少しお金が欲しいな。お金をもう少しと、あと家!どこか住むところが欲しいね。

Phil Cazal

ヴェジタリアンだというフィル。「すごいお腹が空いてるんだ。ちょっとごめんね。」と言って、ヴェジタリアン用のスパイシーバーガーを食べながらインタビューに答えてくれた。ダンディな服の着こなしと、紳士的な対応がマッチして、独特のヒゲも彼の個性の一部になっている。穏やかに、言葉を選びながらきちんと伝えようと話してくれている様子がとても印象的だった。しばらくはアルバム制作の為ギグもあまりしていなかったカザルスだが、また少しずつ再開していく予定なのだそう。ちなみにファースト・アルバムの日本国内での発売は、現在数社のレコード会社と交渉中とのことで、どんな音に出来上がっているのが、発売されるのが待ち遠しい。

 

 

 

Interviewed by Mai Matsuoka