J: 最初は、1997年に Will Ashon というイギリス人によって設立されたんだ。彼はもともと UK ヒップホップ・ジャーナリストの第一人者で、多くの雑誌と仕事をして来た人物だった。中でもプログレッシブなヒップホップに対して強いビジョンを持っていて、当時若手アーティストで契約を夢見ていた「New
Flesh」や「Roots Manuva」等と知り合った。彼は UK 最大のインディペンデント・レーベル「ニンジャ・チューン」に、ヒップホップのサブレーベルとしてビッグダダの話を持ちかけ、アーティスは、UK、アメリカ、フランスなど、世界中から彼が見つけ出すという事を提案した。ニンジャの社長である
Peter Quicke 氏は、この話に興味を持ち、「Big Dada Recordings」が設立されたんだ。
J: 現在のインディペンデント・レーベルは、当時の勢いを落として来てるのを感じるね。今は、メジャーに所属しているアーティストの方が、真剣に取り組んでいるように見えるし、視聴者もメジャーの方が音楽面で優れていると思っているようだね。特に
UK のブラック音楽シーンでは、多くのメジャーレーベルが突然ヒップホップに力を入れ直して、良いリリースが多くなって来たんだ。例えば「Lavel
679」や「Warner Records」など。だからこの流れで我々ビッグダダを含む、アンダーグラウンド・レーベルも再び活気付いてくると良いな。ちなみに僕は2006年、"Jamie
T" のアルバム「Panic Prevention」が一番良かったと思うね。現在 UK にはロックの波が再び来ている。それに東ロンドン発祥の「グライム」シーンもいい感じだ。僕はこのグライムが今一番勢いの有るシーンだと思ってる。
民主化した MC に憧れる多くのキッズは、たとえそのリリックにスキルが無くても自分たちをアピールし、グライム・トラックは良いものに仕上がっている。その中でも飛び抜けているのは、やはり「Dizzee
Rascal」「Wiley」「Kano」「Jammer」「Reco」等だろうね。とにかく今のロンドンのシーンは、非常に面白い時期だと思うよ。
- 最後に今後のビッグダダのプランは?
今は我々にとって変化の多い時期だね。というのも、ブラック音楽自体が低迷している。しかしながら Spank Rock など、ヒップホップ要素を残しつつ、さらに新しい事をやっている奴らと契約して行くし、芸術的で完成度の高いパッケージをより多くの人に買ってもらえるよう、最大の努力を勤めて行くつもりだ。これはずっと変わらない事だし、将来ビッグダダをもっと知ってもらう為に、ずっと続けて行くべき事なんだ。