K : 音楽の世界に足を踏み入れてもう10年以上になる。最初は「Fridge」という実験的なロックバンドを組んでいて、彼らとアルバムを何枚かリリースしたのが始まりだった。その後、個人での活動を始め「Four Tet」の名義でエレクトロニック音楽を作る様になった。また「Steve Reid」というドラマーとコラボレートしてアルバムを数枚リリースしたりもした。このユニットは、即興性の高いエレクトロニック・ライブ音楽に生ドラムを加えるというオリジナルなスタイルだった。今後はもっと別の方向でのプロジェクトを考えているよ。
K : エレクトロニック音楽を作っている者にとって、テクノロジーの発達は大きいよね。当時では考えられない進歩が沢山ある。例えば10年前はラップトップのみを使ってのライブなんてあり得なかった。でも今ではみんな当たり前の様に使ってるよね。これは本当にすばらしい事だよ。
映像:Kieran Hebden & Steve Reid - Tongues
- 使っている機材について?
K : ライブ・パフォーマンスの時は、ラップトップ2台を使ってる。まず1台目で「Audiomulch」という音楽ソフトを使い、ドラムのループやメインのベースラインなど同じテンポのサンプルを演奏し、もう1台でメロディー、ノイズ、エフェクト等を演奏する。そしてそれらの音源を1台のミキサーに通し、さらにそのミキサーについているサンプラーを使い新しいループを作ったりしてるよ。
映像:Four Tet - A Joy
スタジオ制作では PC で「Audiomulch」「Cakewalk」「Pro Tools」などのソフトを使って作曲してる。たまに「Fruity Loops」などを使ってみたり、とにかく色々試してみるのが好きなんだ。よく使うプラグインは、コンプレッサー、EQ、Wave、Melodyne などかな。
- 海外でのプレイについて?
K : これまでアメリカ、ロシア、アジアなど様々な国でプレイして来たよ。音楽の仕事をしていて良い所は、ツアーの為に沢山の国々へ旅行に行ける事だよね。もちろん日本へも何度か行ったよ。Metamorphosis や Asagiri Jam Festival などでプレイして、日本のオーディエンスからも良い反応をもらう事が出来た。違う国の人達に自分の音楽を楽しんでもらえるのは、本当に良い気分だよ。僕は日本へ行くのは好きだね。
- クラブプレイとスタジオ制作について?
K : 今はどちらも同じくらい重要だ。やはりオファーが来るイベント全部に参加する事は出来ないし、スタジオに隠り過ぎてもいけないと思う。自分が本当にやりたい事、やるべき事をするのが一番大事だよね。でもあえて言うならば、自分にとって音楽制作なしと言うのは考えられない。これこそが自分のやっている基盤であり、音楽制作があって初めてライブ・パフォーマンスに繋がると思うからね。だからこれからも作り続けるよ。