CSS

ブラジル、サン・パウロ発のディスコ・パンク・バンド。CSSとは”Cansei de Ser Sexy”の略で、「セクシーでいることに疲れちゃったわ」という意味。女の子5人に髭のおじさんが加わった、異色ガールズバンド。アメリカで話題を呼び、その波がUKにも上陸!今秋はヨーロッパ各地でヘッドラインツアーを行い、さらにBasement JaxxのサポートとしてUKを周っていた。

 

Official : http://www.csshurts.com/

Myspace : myspace.com/canseidesersexy

セクシーでいることに疲れた?

H:「セクシーでいることに疲れた」って、誰もセクシーじゃないよな。
S:細すぎ。足なんてポキッとライブ中に折れちゃいそう。
H: その中で一人、ヴォーカルのラヴフォックスちゃんがムチムチして、幼児体型で、そこがかわいいよな。
S: シルバーのスパッツが似合っていたもの。
H: 一人だけ顔も体型もブラジル人じゃないねんな。
S: 日系らしいよ。雰囲気がかわいい。何だか親しみやすいのよね。
H: いったん歌とダンスが始まると、その日本人離れっぷりにびっくり。日本人ちゃうけど。
S: だからー日系なんだってば!三世ね。
H: いや、しかしCDを聞いた時はどこがいいのか分からんかったけど、実際聞いて彼女の良さが分かった。

マドンナ、カレンOに続く大物!?

S: ダンスは凄いよ。デビュー当時のSPEEDみたいだったもの。たまにやりすぎてドリフっぽい動きもしていたけど。
H: あの激しいダンスはやはり若いからできるんやな。何回も観客側に降りて来たり、ステージ上を転がったり、ロックなパフォーマンスが大物の風格。
S: あれは若さなのかぁ。実はあのライブの後、あのダンスを真似してやってみたんだけどね、どうも上手くできなくって。あの動きとキャラがカレンO っぽくない?
H: うちもあのダンスをマスターしたい!そうそう、カレンOみたいなカリスマ性も備えてるのかもな。
S: マドンナまではいかないけどね。マドンナとカレンOといえば、レオタード。そのうちラヴフォックスちゃんもレオタード着ちゃうかしら?
H: マドンナは宇宙に行こうとして止められたんやんな。

おじさんと女の子の不思議なバンド

H: ヴォーカルの子ばかりに目がいくけど、他のメンバーはどうやった?
S: おじさんも印象大だった。ドラムを叩いていたかと思ったら、ベースは弾くわ、ギターも弾くわ。ギターを持ったとたん、早弾きするわ。メタル世代!?
H: 他の女の子たちがあまり演奏できないから、あのおじさんががんばらんとあかんのやん?
S: そうねー確かに。でも最後の曲でおじさんがベースを弾いてしまうから、ベースの子は全く弾いていなかったよ。コーラスやってただけ。
H: かわいいからええねんって。
S: 女の子全員がかわいいなんて、UKバンドではありえないものね。
H: だからこんなに話題を呼んでるんやろ。イギリス人って南米の女の子好きやし。しかし、このメンバーのおじさんが若い女の子を集めて、働かしているように見えてしょうがないよな。

S: お菓子あげるから歌いなさい!みたいな。ラブボックスちゃんだけ食べ過ぎちゃったのかな?

ブラジル発の新しいロック

S: ライブはかなり盛り上がっていたね。
H: ファンがいっぱいいたよな。あの狭い中、みんな踊ってたし。ノリのいい曲が多いな。
S: クラブイベントだったせいもあるのかも。ダイブも凄かった。でも実際のところ、見た目のインパクトが強すぎて、曲そのものの印象は薄いのよね。
H: 曲については、メロディがどうだとか、歌が良いとか、特筆すべきところはあまり無いねんなー。でもとにかくエネルギーがあるって感じ。
S: ディスコ・パンクとかニュー・レイヴというジャンルにカテゴライズされているけど、エレクトリック過ぎず、かといってロックバンド!というわけでもない。どちらのジャンルが好きな人でも聴きやすく、入りやすい。

H: ブラジル発やからかな?新しいジャンルなんかな?

 

参加型音楽、ニュー・レイヴ

H: ただ見ているだけとか、家でCDを聞いてるだけじゃなくって、ニュー・レイヴって言われる音楽は参加型やねんな。皆でパーティーして盛り上がろう!みたいな。
S: ニュー・レイヴ・ムーヴメントを起こしたKlaxonsもそんなことを言っていたよ。”This country needs party! This country needs us!”ってね。今まではミュージシャンというのはスターであり、特別の存在だったんだよね。ギグは、ステージ上のミュージシャンから客席のリスナーに向けた音楽、一方通行な音楽だった。でもニュー・レイヴというのは、ステージ上のミュージシャンも観客も一緒にギグ、パーティーを作り上げていく。ミュージシャンは単なるパーティーの仕掛け人でしかなくて、参加した全員で盛り上げていく。つまり全ての人、一人一人がメンバーなのよ。そういう意味でミュージシャンと観客との距離は非常に近い、隔たりがないんだよね。というとピースフルなようだけど、混沌とした今の世の中だからこそ生まれた、一種のコミュニティーみたいなものなのかもしれない。

 

Written & Photos by Noriko Hatanaka, Norico Sawayama