Q2 僕の音楽には、沢山の反保守主義なサンプルが詰まってる。でもあまりに複雑なメッセージやコンセプトだと変にクラブで誤解されたり、本当の意味が失われちゃうから、分かりやすく楽しめる様に気をつけているんだ。"Fuck
Bush & Blair now dance like hell!" てな感じに意識的なものと快活的なものを混ぜ合わすことが好きなんだ。気をつけろ!でも同じように人生も楽しめ!。
Q4 最初に二つ目の質問に答えると、僕らは既にこういった音楽を10年間創ってきた。ということは1つ目の質問の答えも見えてくるよね?話を戻して、これまで僕らは常にDJ達に
"Harder and Faster!" と叫んできた。その間に多くのことがやらてきたし、これからも多くの新しい創り手が出てくるだろうけど、僕が思うに多くの人たちはもう全部やり終えられたと思っているんじゃないかな。でも
Dj Scud、Panacea や Christoph fringeli といったオールドスクールな人たちは、凄くノイジーな音をここまで押し上げて進化させてきた。Venetian
Snares にしても、いつも高速でディストーションまみれの音を創ってきただけじゃない部分が素晴らしいわけで、より多くの多様性を示して、次の世代の奴らが押し上げる部分を考えさせる何かを与えてる。
きっと10年後には最悪なレトロなレイブブームが盛り上がるかもしれない、そればかりじゃないことを祈るけどね。願うべきは、もう一度人々が楽器を手にして本当の意味で音楽を演奏していくこと、これは既に始まってきてる動きだ。先月、フランスのピアニストが出した
CD なんて Old School Techno をピアノでやってるんだ。未来なんて明日ってことだよ。ただ、人々がそれらのルーツを忘れないことを祈ろうよ。"Warp
records presents: the very best of breakcore volume 7" なんて冗談じゃないぜ!
何人かの連中はサーカスのピエロみたいに音楽を批評してるけど、僕はまだそんなの信じたくないね。
Q5 being broke / feeling invincible. everything has two sides.
Q1 僕はもともと Miles Davis のエレクトリックな作品や John Zorn、John Coletrane、Ornette
Coleman などに影響を受けた自由な即興音楽をバンドでプレイしてたんだ。両親の影響で早くからレゲエを聴いてたし、勿論ビートルズやストーンズといった偉大なバンドの音も聴いて育った。80年代は色んなものに、はまっては去って、だったね。メタルヘッドからパンクロッカー、ブレイクダンサー、ポップやクラシックロック中毒を行ったり来たりしていた。80年代後半から90年代初めのそういうもの全部ひっくるめて自分に影響があったと思う。それから、Hip-hop,
Dub, Metal, Punk, Noise, Improvise をごった煮にして曲を創りだしたんだ。その頃、Brian Eno
の実験的な作品を発見してアンビエントにもはまっていったんだ。
Q3 実はこれについて考えていたことがあるんだ。最初に考えたのは90年代にジャングル、ハードコアテクノ、それからブレイクコアが一気に盛り上がってきた時なんだけど、それは新しい世紀に向けて、音楽がスピードアップしていく感覚だった。時代観念だけでなく人々の予測不可能な未来に対する感覚が結果として集合的エナジーで表面化したんだと思う。今更言うまでもないけど2000年、ネオコンサバティブ集団が世界で一番力を持った政府を手の加えられた選挙を通して劇的に乗っ取った。2001年アメリカ経済の象徴といえるものが想像を絶する攻撃を受け、軍事力が
Free や Liberty といった民主主義の価値を弾圧して、終わることの無い戦争に世界を導いた。今日の音楽が何を象徴しているか僕は確信できないけど、90年代は何かを確実に感じていたね。
Q4 思うにブレイクコアは丁度、現時点で10年目だ。僕はこの90年代の半分を Ragga-core-jungle を創って費やした。でも今の僕は、違う音に動いているんだ。今は
mashing up のジャンルに本気でのめり込んでる。なぜなら音楽は常に変わるものだからね。唯一音が違った方向に組み合わされる時に新鮮な何かをもたらしてくれるんだ。凄く親しみが沸くのに、これまで聞いたことのないような音楽が僕は好きだね。
Q5 Crunchy-mashed-up-buzinezz
Q6
DJ Scud: He's like a father of the scene.
DJ Rupture: He's the one who really turned me on to the shit in
the first place.
Parasite: Toxic Dancehall & Death $ucker rock!
Aaron Spectre: A friend, and a rising star.
Jason Forrest: Not afraid to color outside the lines.
Venetian Snares: So prolific, and great production
初期の DJ Hype や Omni Trio のジャングルに使われるドラムのフィル音が衝撃的だったんだ。それでマッシブなフィル音とハイテンション感が曲中ずっと続くような音楽を創りたかったんだ。
Q2 政治的なものより感情的なものが僕の曲には多くコネクトしてる。僕は Electronic Music を創る時、喜怒哀楽を道具として使うんだ。ブッシュは怪物だ、陰謀だらけの小さいスパルタ猿だ、自分の音楽がそういった彼への嫌悪感から出来るだけ遠ざかる方が良いと思ってるんだ。ブレイクコアを創る時は、もっとアブストラクトなんだよ。宇宙空間の外でぶっ壊れた異次元、ダンスフロアのカオス、建物の爆発、木々や植物などの自然界における不規則な成長、そういったものが僕の音楽に反映されるんだ。だからブレイクコアを創る時は、政治的でも感情的でもないね。僕の創るアルバムの素材やクラブミュージックからは想像できない様な違ったものからなんだ。
Q3 ブレイクコアに絡んでる多くのアーティストはパンクロックの初期と比べたら政治的だと思うよ。僕たち全員、Shizuo、Dj
Scud、Patric Catani、Aphasic といったパイオニア達に恩義を感じている。彼らの曲は最新のパンクロックな姿勢を持っていたし、レコード屋にセクションが置かれる前からブレイクコアを創っていたからね。シーンは確実に成長してる、だからこそ僕は様々な他の
Electronic Music スタイルと実験的に組み合わし始めたんだと思う。Dubstep、Grime、Techno、House
といったものとね。もうそんなにアンダーグラウンドじゃないし、周りにある全ての要素を組み合わせてもいいはずだよ。これが新しいシーンを展開させる方法でもあるし。だから丁度今、僕は何か新しいものを探しているんだ。
Q6 上で挙げたように初期の Ambush / DHR / Kool Popna からのリリースがなかったら今のブレイクコアシーンは存在しない。だから何人かの僕のフェィバリットアーティストはスピードとエナジーの限界を最高のプロダクションで押し上げた彼らだ。Rotator
は Mr.Kill 、Black Ham 名義のプロジェクトにおいて、確実に新しいレベルのサウンドエクスプロージョンを見せた。僕が今聞いてるかぎり、彼は最高にタイトな名曲をいくつか創っているよ。Vex`d
もヤバイね。なぜならあれは Grime なんだけど確実にブレイクコアの攻撃的な側面の音があるんだ。
Mathhead や Bristol の Atki 2 も同じく超重いベースで押してくるのがヤバイ。KID606 と Knifehandchop
は数あるブレイクコアの中でも最も衝撃的なものを僕らに与えてくれた。だけど今は完全に新しいフィールドに移っている、これもまた衝撃的なんだ。Duran
Duran Duran はいつも僕のお気に入りだね。彼の "Fuck you, I don care" 的な態度とヒューモアに満ち溢れた歪んだビートが好きなんだ。ここに書いたのは現時点で僕がリスペクトしているアーティスト達。数え切れないほどいるアーティストの中で頭によぎったから、まぁ
Top な人たちなんだろうな。
今回6人のインタビューを終え、少なからずシーンの渦中にいるクリエーター達が、どういったバックグラウンドからブレイクコアに傾倒し、どういった思想を持ちながら曲を創っているか理解してもらえる内容になっていると思う。SickBoy
の云った "考える行為の重要性"。Aaron の米国が抱える負への知的な懸念、そして "人生を楽しむ"=ブレイクコアの根本的なテーマという視点。Eight
Frozen の世界から逃避した音を猫と創りだす愛すべき日常。Society Suckers が唱える "Harder&Faster!"、そして未来なんて明日から感じる止まらない音楽の進化退化劇。
DJ C の予測不可能な未来に対して人々が持つエナジーの表面化、から確信できる "時代の本音を映し出す" という音楽の普遍性。宇宙から植物まで、ありとあらゆる万事のリズムをそのまま感じ取るDrop
The Limeのオープンマインド。
こういった非常に人間的な感覚と深い思想に彩られながらブレイクコアは時代を自由に走っているのだろう。単純に一言で表す言葉として僕が最も良いなと感じたのは
Drop The Lime の "just get rowdy"。ジャストが染みる。今後も彼らのようなエネルギーあふれたアーティスト達がいる限り、ブレイクコアシーンは拡大していきそうだ。かといってこのタイプの
"体感音楽" は、自宅のオーディオ機器では絶対に理解できないだろう。やはり最高のサウンドシステムとパフォーマーによるライブを生で体験していただきたい。きっと新しい音楽の楽しみ方を発見できるはずだ。