敏感肌とアトピー

敏感肌やアトピーをお持ちの方、毎日の肌の状態に気分が左右されてしまうのもわかります。見た目だけではなく、かゆみを伴ったりその悩みは深刻なものだと思います。湿疹、超敏感肌、超乾燥肌などは大きく分けて二つの原因が考えられます。接触アレルギーと体内からのアレルギーです。なんらかの刺激によって体また肌細胞が反応し抵抗することによって炎症が起こり、これが赤み・かゆみの原因となります。敏感肌、アトピーをお持ちの方は症状が悪化する理由をいくらか自己の体験から察しているかもしれません。肌に接触する物質、季節の変化、ストレスレベル、食べ物・飲み物などをよく聞きます。またこのような方は喘息持ちだったり花粉症に悩まされている例をよく見かけます。

なぜ悩まされるのか

アトピー肌は普通子供の頃に発生します。大抵、両親や近い親戚などにアレルギー体質 (喘息、花粉症など) の人がいて、遺伝が主要原因の一つです。免疫系が食べ物や外部からの刺激に過剰に反応してしまうように遺伝子にプログラムされています。一方、敏感肌は大人になって突然発生したりします。原因は様々ですが、長年積み重なったなんらかの要因に免疫系が耐えられなくなり反応を起こします。遺伝的要素を除けば、食べ物、ストレスが大きな原因です。しかし、アレルギー反応を起こす食べ物を割り出すのはとても厄介なことです。食べ物アレルギーには二種類あり、即座に症状が出るものと症状が24時間から3日後に出るものとあります。遅れて症状が出るので実際どの食べ物による反応なのか探り当てるのは根気の要る作業です。大人の敏感肌は大抵この遅れた食物アレルギーによる例をよく見かけます。また、ショック・高ストレスから突然敏感肌になったりもします。

避ける食事

根気よく食事日記を付けてどんな食べ物に反応しているのかを観察することがベストです。食べ物を探り当てた後はそれらを食べるのを最低3ヶ月 (出来れば6ヶ月) はやめ、免疫系を自己治癒させる必要があります。その後はそれらの食べ物をバランスよく散りばめた食事、同じものを繰り返し食べるのを避けてメニューを考えるのをお勧めします。実は普段よく食べるものに大抵この遅れた食事アレルギーの原因があるものです。食事日記を付ける時間がないけれど症状を向上させたい人は、よく見られるアレルギー源の食べ物を3ヶ月間避けてみて下さい。その間に免疫系が回復に向かい過剰反応を抑えることが出来ます。避けるべき食べ物は乳製品、小麦、卵、ピーナッツ、大豆製品、チョコレートやコーヒーのカフェイン、柑橘系の果物、また食品添加物、人工色素などです。後者の二つは出来れば永遠に避けたいものです。アレルギー源を避ければ腸内の免疫システムが過剰に反応しなくてよく、傷ついた腸壁を休ませ正常な働きを取り戻すことが出来ます。

その他の食事法

アレルギー源の食べ物を避ける以外に、 炎症を起こしやすい食べ物を避ける必要もあります。敏感肌やアトピーの人は普通肌の人よりも肌細胞の免疫系が過敏で、炎症を起こすヒスタミンやホルモンのような物質を生成しやすい肌になっています。高脂肪の食事、赤肉、マーガリンやマヨネーズ、アルコールなどはヒスタミンや炎症を起こすホルモンを助成します。代わりに魚中心の低脂肪の食事、ナッツや種類などを食べて逆に炎症を抑えるホルモン生成の手助けをしてみて下さい。その他、肌細胞レベルで敏感肌の人は普通肌の人よりも亜鉛とビタミン A が特に不足しています。これは、これらの栄養素の摂取不足か、新陳代謝のアンバランス (肌細胞に行きにくい) などによります。亜鉛やビタミン A を含む食事もこころがけ、毎日使うクリームにもこれらが含まれているものをお勧めします。また、最後に重要なこと、ストレスは肌を過敏にする大敵です。ストレス自体も直接炎症を起こすホルモンの分泌を促します。

サプリメント

食事法の改善の他にサプリメントの使用もお勧めです。細胞内の遺伝子などの影響により普通肌の人よりも肌質を変えるためのケアが必要です。炎症を抑えるフィッシュオイル (オメガ3など) や炎症を抑える酵素生成に必要な亜鉛、また炎症によって傷つけられた肌組織を修復する抗酸化ビタミン (ビタミン A, C, E) などは必須です。また、便秘などに悩まされている人は腸内の善玉バクテリアを増やすサプリメントなどを使用するのもよいでしょう。解毒がしっかりしていないと毒素が肝臓に負担をかけ、免疫系も仕事の能率を低下することになります。しかし善玉バクテリアを含むヨーグルトドリンクには注意して下さい。よく砂糖が大量に入っているものを見かけます。敏感肌の人の中には腸内の菌が普通よりも多くいる場合があり、それが肌の過敏反応につながっている場合もあります。砂糖の摂取は腸内菌を増やしてしまうので避けましょう。

最後に

これまで6回にわたって美肌の為の食事・サプリメント法をお伝えしてきました。何を食べるのかということのみではなく、メンタル面の健康も綺麗を保つのに重要だということが、栄養セラピーのホリスティックな見解から伝わっていれば、と思います。

著者プロフィール

ニュートリショナル・セラピスト 黒川 陽子 (くろかわようこ)

 

英国にて国際エステティシャンの資格 CIDESCO を取得後、ウエストミンスター大学 Nutritional therapy (栄養セラピー) でホリスティックな食生活・サプリメント療法を学ぶ。日本人初の栄養セラピストとして、ロンドン市内で活躍中。健康問題全般を取り扱うが、エステティシャンとしての知識も生かしスキンスペシャリストとして本当の意味でのアンチエージングを提案。たくさんの女性が綺麗になれるように応援するためビューティートリートメントと栄養セラピーを融合したサロン ROYKA (ロイカ) を主宰。

 

Website : http://www.royka.co.uk/

 

Nutritional Therapy コラム

  1. 栄養セラピーとは
  2. 慢性ストレスの解消法
  3. 即効ダイエットの落とし穴
  4. 実年齢と肌年齢の違い
  5. 大人のニキビ
  6. 乾燥肌とアトピー