即効ダイエットの落とし穴

夏も近づいてきて今年こそは痩せたいと思っている方、様々なダイエット食品の広告や短期集中ダイエット法を教える本・メディアなどが魅力的に見えるかもしれません。しかし、このような即効ダイエットをうたっているものは、ほぼ疑ってみて間違いはないと思います。一時的には体重は減るかもしれませんが、その後の健康状態に影響が出たり、やつれたように見えるのでは痩せて綺麗になったとは言えません。カロリーを抑えるのみの無理なダイエットにより体は飢饉状態と判断し、基礎新陳代謝量に変化をもたらし、脂肪の分解を防いで体に蓄えようとします。体内の脂肪はエネルギーの貯蓄庫なのです。ダイエット後普通の食事に戻った時に起こる体重のリバウンドも、この基礎新陳代謝量の変化によるものです。また、ダイエット食品などの加工品は精製されていて栄養素が理想的なバランスではない事があり、保存料などの添加物も含まれているので、お勧めしません。

ダイエット後のトラブル

無理なダイエット後には様々なトラブルが見られます。極度なカロリー制限ダイエット、食事の回数を減らすダイエット、単品に頼るダイエットなどは結局、体を栄養失調の状態にしています。なぜ体重が減るのかというのはご存知のように、カロリー摂取がカロリー消費量よりも少ないことで起こります。しかし、典型的な低カロリーダイエットプラン (低脂肪、低炭水化物) を見直してみる必要があります。脂肪や炭水化物は体にとって、必要不可欠な栄養素です。また、低脂肪の食事は低たんぱく質になる傾向があります。これらの栄養素は体を健康に保つだけではなく、脂肪を分解するエネルギーを供給します。ダイエット初期、最初に体内のグリコーゲン (糖) と水分が減少し、その後やっと脂肪が分解されます。脂肪分解は大変は作業なのです。ダイエット後のトラブル (肌あれ、冷え、月経不順、貧血など) を防ぐ為にも、カロリーの量のみではなくカロリーの質にも注目したいものです。

正しい食事法 - 1

理想の体重を手にしたら、継続させたいものです。その為に無理なく、健康状態に差し支えがない方法とは何でしょうか ? それは、原点に戻って昔ながらの食事法です。昔の人の食卓を想像してみて下さい。精製食品や加工食品などは存在しません。昔ながらの食事の大きな特徴は、食物繊維と栄養素の含有量の多さです。食物繊維は糖の吸収速度を抑え、エネルギーを長時間に渡って提供してくれます。また血糖値を理想的なレベルで維持するので、突然の空腹を甘いものを食べてしのぐという事も防いでくれます。全ての3大栄養素 (脂肪、炭水化物、たんぱく質) は過剰に摂取されると体内で脂肪細胞に貯蓄され体重増加の原因となりますが、繊維質の多い食事は食べられる量も減るものです。また、良く噛まないといけません。噛む回数が増えると満足感のシグナルが脳に到達し、自然と食べる量も減るものです。痩せる為に食事の量を減らすというより、まず食事の内容を変えてみることが先決です。

正しい食事法 - 2

このように、ヘルシーな食事が理想体重を手に入れ健康状態も向上させます。プロの運動選手などを除いて普通の人ならば、理想の食事はお皿半分が野菜、4分の1が精製されていない炭水化物、残りがたんぱく質です。それでは炭水化物の量が少なくてスタミナが出ないのでは、と思われるかもしれませんが、野菜も重要な炭水化物の摂取源であり、更に他の栄養素も含まれている為、たくさん食べるのが理想的です。また、脂肪を一切カットする例も見られますが、それもお勧め出来ません。脂肪はホルモンや細胞膜を生成しているので、肌あれ・ホルモンバランスの崩れなどを起こすかもしれません。脂肪は良いもの・悪いものと2つのグループに分けられ、実は良い脂肪は体内の悪い脂肪を押し出してくれるのでお勧めです。良い脂肪の例はナッツ類、魚などです。またカロリーゼロのドリンク等も控えて下さい。糖分はゼロでも添加物で甘みがついており、体に良くありません。

それでも痩せない人は

台所でゴミ袋をまとめ、さあ出そうという時、散らかりすぎていてドアが開かないとゴミを外に出せません。それと同じで余分な脂肪を体外に出そうとしている時、排泄ルートがしっかり働いていないと結局体内に留まっていることになります。食物繊維の多い食事により確かに便秘は解消されますが、それには水を飲む必要があります。水分が少ないと繊維は腸内からなかなか排出されません。水で腸内を洗ってあげる必要があるのです。また、長年の加工食品などのからの添加物摂取により毒素が肝臓に溜まっているかもしれません。肝臓がしっかり働いていないと体内の脂肪分解も上手くいきません。綺麗に痩せるという事は結局デトックスと同じことなのです。それでも痩せにくいという人は、医者に診てもらうのをお勧めします。ホルモン系などの病気・疾患が体重増加の原因になっていることもあるからです。最後に... 持続効果のある体重コントロールは、健康な体作りと同じという事が伝わりましたか ?


著者プロフィール

ニュートリショナル・セラピスト 黒川 陽子 (くろかわようこ)

 

英国にて国際エステティシャンの資格 CIDESCO を取得後、ウエストミンスター大学 Nutritional therapy (栄養セラピー) でホリスティックな食生活・サプリメント療法を学ぶ。日本人初の栄養セラピストとして、ロンドン市内で活躍中。健康問題全般を取り扱うが、エステティシャンとしての知識も生かしスキンスペシャリストとして本当の意味でのアンチエージングを提案。たくさんの女性が綺麗になれるように応援するためビューティートリートメントと栄養セラピーを融合したサロン ROYKA (ロイカ) を主宰。

 

Website : http://www.royka.co.uk/

 


Nutoritional Therapy コラム

  1. 栄養セラピーとは
  2. 慢性ストレスの解消法
  3. 即効ダイエットの落とし穴
  4. 実年齢と肌年齢の違い
  5. 大人のニキビ