Nutritional therapy (栄養セラピー) とは ?

栄養セラピーとはホリスティックセラピー (代替医療) の一種で、心と体の両面から、また体を全体的に捉え様々な器官のバランスを調整し、自己治癒力を高めるものです。聞きなれない言葉だと思いますがそれもそのはず。日本では栄養セラピーという職種は存在しません。もちろん栄養士や管理栄養士といったお仕事は栄養セラピーと似たような分野のものになります。英国でも栄養セラピーは他のホリスティックセラピー、例えばホメオパシーやハーブ療法などに比べ歴史は浅いものになります。伝承医療のものと比べ、栄養セラピーは科学の発展と研究結果に基づき発達しました。現代医学の発達によって私達は多大な恩恵を受けましたが、病気の箇所に限定して治療を行う方法によって様々な副作用も経験しています。そんな背景をもとに伝承医療に特有のホリスティックな考え方と、最新科学情報を取り混ぜた栄養セラピーが発生しました。

食事の話

ヘルシーな食生活が将来の健康を約束し、現在悩んでいる症状を和らげることは言うまでもありません。でも栄養セラピーは決して “健康オタク” なものではないのです。あれしちゃダメ、これ食べちゃダメではストレスが溜まるばかりです。また多忙な生活を送る人にとって、1日3食自炊しろとは無理な話です。ホリスティックセラピーという言葉からも想像できるように、その人それぞれの出来る範囲に合わせて食事改善プログラムを作成していきます。また、自分で食事法を変えてみようという人はステップ1,2などと段階を踏んでやってみたらいいと思います。次回のコラムでもお話しますが、ストレスは本当に万病の元です。健康になろうと思って立ててみたプログラムにストレスを感じていたら、その意味は半減してしまいます。

サプリメントの話

完璧な食生活を送っていてもサプリメントは摂ったほうがいいのでしょうか?それでは、完璧な食生活を365日送っている人はどれ位いるのでしょうか?もちろん、サプリメント (補完するという意味) からもわかるように、健康な食事に補給されるかたちで摂るのが理想的です。サプリメントに頼って食生活がおろそかになるのは考えものです。忙しい朝、朝食抜きで栄養ドリンクでビタミン補給したと満足していることには関心しません。サプリメントは正しく使用すれば症状の改善、病気の予防、また健康な人でもパワーが増し頭がすっきりしたりします。ただし、質のいいサプリメントを常時使用するのはコストも掛かるもの。持病がある人や何かの症状に悩んでいる人以外は、冬の初めの風邪予防また花粉症の予防などと、期間を決めて使用するのもいいことです。出来ればサプリメントアドバイザーなどのプロと相談して購入することをお勧めします。

栄養セラピーが頻繁に扱う症状

栄養セラピーはどんな人にもお勧めです。健康な人でもエネルギーの増加、家系的な病気の予防、また頭をすっきりさせテストの結果を良くするかもしれません。また、体の内面から肌の悩みの改善を促すことも出来ます。しかし、栄養セラピーは特に慢性的な症状に悩む人に貢献する場合が多々あります。従来医療ではこの慢性疾患の治療が実は苦手な範囲かもしれません。アトピー肌にステロイドクリーム、頭痛がするから痛み止め、と繰り返していても結局その症状が常にぶり返してきます。自己治癒力を高める栄養セラピーは元の原因を探り、その症状を起こさせないように働きかけます。つまり予防のセラピーなのです。また、医者に病気ではないと診断されたけどどうも調子が悪いという病気の一歩手前の状態も、自己治癒力を高め病気にならないように予防していきます。重病ではないけれど気分が悪く毎日の生活に影響が出ている場合などに、効果的と言えます。

本のアドバイスとどう違うの?

健康に関する本を利用して、自己改善するのはとてもいいことです。病気を予防し、健康への第一歩です。趣味や娯楽も健康でなければ楽しむことは難しいかもしれません。しかし、ここで気を付けたいことがあります。たくさんの健康食やサプリメントに関する本は一つの要素に集中して書かれている場合があります。目にいいからブルーベリーばっかり食べる、風邪予防にビタミンCだけたくさん摂るといった偏った方法は決してベストではありません。私達の体の器官はそれぞれ影響しあっており、驚く位複雑に関係しています。一つの症状のみをケアしても効果があまり出ないことも多々あり、また過剰に単独のサプリメントなどを摂取するのは逆に副作用も出るかもしれません。本やメディアの情報に流されることなく、基本の食生活に気を使うのが一番いい方法です。また、サプリメントを利用する場合は普段の食生活に補充する感覚で摂りたいものです。


著者プロフィール

ニュートリショナル・セラピスト 黒川 陽子 (くろかわようこ)

 

英国にて国際エステティシャンの資格 CIDESCO を取得後、ウエストミンスター大学 Nutritional therapy (栄養セラピー) でホリスティックな食生活・サプリメント療法を学ぶ。日本人初の栄養セラピストとして、ロンドン市内で活躍中。健康問題全般を取り扱うが、エステティシャンとしての知識も生かしスキンスペシャリストとして本当の意味でのアンチエージングを提案。たくさんの女性が綺麗になれるように応援するためビューティートリートメントと栄養セラピーを融合したサロン ROYKA (ロイカ) を主宰。

 

Website : http://www.royka.co.uk/

 


Nutritional Therapy コラム

  1. 栄養セラピーとは
  2. 慢性ストレスの解消法
  3. 即効ダイエットの落とし穴
  4. 実年齢と肌年齢の違い
  5. 大人のニキビ
  6. 乾燥肌とアトピー