頭痛・偏頭痛

頭痛は、多くの人々が抱える典型的な悩みの一つですが、その対処法がわからない人がほとんどです。それ故に痛みが遠退くまで耐えるか、痛み止めを摂ることで一時しのぎをするしかありません。私たちが一概に呼んでいる ''頭痛・偏頭痛'' は、頭部で感じる様々な痛みを表す一般的な表現方法です。頭痛が起こる原因には個人差があります。例えばストレス、ホルモン関係、過度の食べ物やアルコールの摂取、または薬の副作用、副鼻腔関連、雷雨の前などの天気の変化、そしてショックや怪我からくるものなど。今月は頭痛・偏頭痛に効く安全で効果のあるレメディーを紹介しましょう。このホメオパシー治療は、各々の身体的、精神的症状により異なりますので、痛み全体の特徴を掴むために以下のような質問が必要になります。

 

1. 痛みはどこか? (左、右、全体、後ろ、目の裏など)
2. どのような痛みか? (ずきずき、きりきり、鈍痛、割れるような感じなど)
3. 痛みに伴う他の症状はあるか? (吐き気、寒けや火照りなど)
4. 原因は何か?
5. どうしたら症状が良くなるか、また悪化するか?
6. どのように感じるか? (不満、悲嘆、怒り、精神的ストレスの溜まった状態など)

 

上記の質問事項は、頭痛・偏頭痛の特徴を特定し、レメディーを選ぶのに役立ちます。これから紹介するレメディーは、一般的によくある頭部の痛みの助けに 30c の強さのものを15分毎に1回ずつ、頭痛が続いている間4回まで服用してください。もし症状がぶり返した場合、同様に繰り返し服用してください。

ベラドナ (BELLADONNA)

脈打つような痛みで、''ズキズキ感'' と ''頭と顔が熱く火照る'' のが特徴です。体を動かすと症状が悪化し、動きを止めると頭全体で痛みを感じます。横になるより座っていた方が楽で、頭以外は冷たく感じ、暖めると症状が和らぎます。また目に疲労感があり、こめかみが脈打ち、同時に圧迫感を感じることも。ベラドナが必要な頭痛は、暑さ、日光または逆に寒さによって引き起こされることが多いです。

 

 

 

ブライオニア (BRYONIA)

額に感じる鈍く重い痛み、それが後頭部に広がることがあります。頭部が非常に敏感に感じますが、強く押さえると頭痛が良くなるようです。どんな種類の動きも症状を悪化させ、動かしたり曲げようとしたりすると頭が割れるように痛みます。''いらいら感'' もこのレメディーのキーポイント。不機嫌でいらいらしているので誰とも話したくありません。このタイプの頭痛を鎮めるには動かず横になることだけです。食べ過ぎ、飲み過ぎがこの頭痛の原因のこともあります。

 

 

サングイナリア (SANGUINARIA)

頭が割れそうな痛みで、顔や手足も熱く火照ります。頭と目の裏がいっぱいに詰まったようになり、瞼はおもりをつけたように重く感じます。サングイナリアの典型的な効能は、後頭部から始まった頭痛が額に向けて広がっていき、右側がより強く感じるときです。症状を良好にするのは睡眠で、また吐くことにより緩和されます。この頭痛は周期的 (大体7日ごと) にやってくることがあります。

アイリス・ヴァースカラー (IRIS VERSICOLOR)

精神的疲れからくる頭痛で、ぼやけた視覚などから気分の悪い頭痛へと移行していきます。前頭部の痛みは眠気を誘うことがあり、その痛みは目、特に右目に感じること多いでしょう。痛みの種類は鋭くキリキリ、またはズキズキと感じます。例えば、忙しい週が終わった後の週末、また教師をしている人は放課後や学校が休みに入ったときなどの ''お休み期間'' にやってきます。

 

 

 

マグ・フォス (MAG PHOS)

電気ショックのような神経的な痛みが走るタイプの頭痛に最適です。寒さに敏感で、冷たい風に当たったことから起こることもあります。後頭部から表面へ、最終的に右目へと移る傾向があります。目が熱かったり疲れたりすることもあり、光に敏感です。

 

スパイジィリア (SPIGELIA)
激しくズキズキし熱く焼けるように感じる痛み、また頭にバンドをキツくまいたような痛みが生じたときに効果的です。頭痛が朝始まった場合、昼時にビークに達し、日没と共に消えます。音、接触、動き、すきま風が痛みを悪化させ、更に天気の変化が影響します。

 

 

 

 

 

このように様々な症状に効く色々なレメディーありますが、種類はこれだけではありません。以下に、症状をカテゴリー別にまとめてみました。

副鼻腔

おすすめのレメディーは、カリ・ビック / パルサティラ / ハイドラスティス。このコンビネーションは、一般的な副鼻腔炎の症状を和らげ、詰まった副鼻腔からくる頭痛に最適です。また鼻腔の通じを楽にしてくれます。

 

怪我による頭痛

アーニカはアクシデントなどの怪我からくるショックに良く効くレメディーで、怪我から始まった頭痛にも効果をもたらします。ナット・サルフも怪我に効きますが、これは特に頭に怪我をしたときにおすすめです。


ショック&恐怖心による頭痛

アコナイトは、恐ろしい体験から不安やショック状態になったあとの頭痛に効きます。また、イグネシアは ''嘆き'' のレメディーで、大切な人を亡くしたり、悲嘆なときにひどくなる頭痛に合います。ジェルセニウムもショックや恐怖のときに摂ることができますが、このレメディーの場合、疲労という要素が加わります。頭痛と同時に、身体や目にだるさを感じ、激しい虚弱感と痛みを伴うときに摂取してください。


天気や環境による頭痛用のレメディーはたくさんありますが、ここでは2つ紹介します。


ラナンクルス (RANUNCULUS)
雷雨が原因で引き起こった、頭頂部や額、目に感じる押されるような痛みに効果をもたらします。


フォスフォロス (PHOSPHORUS)
これも雷雨、特に稲妻に影響され、詰まったように感じるときに効きます。周りの環境に敏感な人にもおすすめです。

二日酔い / 摂取過多
ナックス・ボミカはアルコール、ドラッグ、また食べ物の摂り過ぎが理由で起こる頭痛に効きます。まず最初に摂取すべきレメディーです。目と頭頂部、または後頭部に押さえられるような痛みを感じるときにおすすめです。

 

慢性の頭痛や偏頭痛の症状は専門医にかかることが必要になりますが、エクササイズをしたり、ストレスを減らす工夫をするなど、ライフスタイルの見直しが頭痛・偏頭痛のコントロールに不可欠です。何が直接原因かを判別し (例えば一定の食べ物、疲労、ストレスを引き起こすシチュエーションなど)、それを解消させる努力は、レメディーを摂るのと同じぐらい役に立つでしょう。


注)ホメオパシー、ハーブ、フラワーエッセンスなどは、プロフェッショナルの助言なしで、代替治療や緊急の場合に使用しないでください。どんな健康に関する事も、プロフェッショナルのサポートが必要不可欠になります。治療法の選択は個人の責任になります。

 

Written by Aiko Dinan

Translated by Satoko Ichimura

 

ホメオパス Aiko Dinan

1983年に日本からエジンバラ (スコットランド) へ移住。1993年 UCL (ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン) へ入学し、現代語学を専攻。同様、ドイツ・ケルンで同学科を学んだ後、ホメオパシーの世界へ入る。4年間の修学中に「修士号」を取得し、イギリスで最も威厳のあるホメオパシック・ファーマシーで、レメディ処方の経験を積む。現在、ロンドン中心部メイフェアにある Nelsons Homeopathic Pharmacy Clinic (ネルソンズ・ホメオパシック・ファーマシー・クリニック) で働いている、イギリス ARH (Alliance of Registered Homeopaths) が認定するホメオパスである。

 

Nelsons Homeopathic Pharmacy Clinic

Address : 73 Duke Street Mayfair London W1K 5BY

Tel : +44 (0)20 7079 1282

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