Tim Tsui インタビュー

T : 元々デザインやトイが好きで、グラフィックやウェブのデザイナーとして働いていた。でも2000年になって本当に自分がやりたい事をやろうと決心し、フィギアのデザインを始めたんだ。それからもっとアートとしてのトイに興味を持ち始め、日本で開催された「WCC トイ・ショー」というイベントの為に6体のトイ・デザインを出展し、高い評価を得る事が出来た。それを切っ掛けに、これからも新しいシリーズを作り続けようと決心したんだ。当時は日本も香港も人間型のトイが主流で、僕はもっと別のユニークなスタイルに興味があったんだ。結果、僕のトイはゴリラなどの "エイプ・スタイル" へと変化して行った。僕はグラフィティが大好きで、自分の作品にグラフィティの要素をたくさん盛り込んでいる。スプレー缶を持たせたりね。グラフィティはとてもインターナショナルな表現方法だと思う。

たとえ描いてある文字が読めなくても、色や形やスタイルで見ている人に何かを伝える事が出来るからね。僕はトイも同じだと思ってる。だから僕のトイのスタイルを様々な国の人達に理解してもらいたいね。

 

- 現在ソロ・エキシビションの世界ツアー中だけど、このショーのコンセプトについて?

 

T : 最初は去年の10月 LA でショーを開いて、UK は2カ所目なんだ。最後は4月にパリでショーだよ。今回のツアーでアメリカやヨーロッパの人達に僕の作品を見てもらい、僕のブランドを知ってもらう事が出来てとてもよかった。今回のテーマは "スーパーヒーロー"。バットマンやフラッシュ、ロボコップなどのヒーロー・アイコンの要素を加える事で、より多くの人々が理解しやすくなり、僕のスタイルが伝わりやすくなるからね。

- 中国では人気商品の偽物が多く出回るそうだけど、これまで困った事はある?

 

T : 初めて自分のトイの偽物が出回った時は戸惑ったね。彼らはアーティストに対して何のリスペクトも無く、お金の為だけに人のアイデアを盗んで行くんだ。でも今は考えが変わって、偽物商品は市場のおかしな反応だと思っている。既に多くの人々が本物か偽物かを見分ける事が出来ると思うし、素材も生産方法も全然違うから完成品の質は一目瞭然だよね。最初に僕のトイの偽物を見たのは確か2002年だったかな。最初、自分のファンが偽物を勘違いして買ってしまったらどうしようかと思った。でもホームページ等で、ファンにどれが自分が手がけた本物かをきちんと伝えていれば、みんなはちゃんと本物だけをサポートしてくれるんだ。

- これまでどんな人から影響を受けた?

 

T : 今ね「ダリ」にハマってるんだ。彼の影響でもっとアブストラクトな形のトイに興味を持ち始めている。現在多くのトイ・デザイナーは、実際の人や物をモチーフにトイをデザインしているけれど、将来はもしかするともっとアブストラクトな物になるかもしれない。他にも「Futura」のグラフィティや「Gary Baseman」のペイントなども大好きだよ。でも彼らからは直接の影響は受けれいないかな。

 

- 現在の香港のトイ市場は?

 

T : 以前に比べて下がって来たね。香港にはトイのデザイナーが沢山いるんだけど、トイの需要がだんだん香港からアメリカやヨーロッパへと変わりつつある。向こうの方が僕らのファンやバイヤーが多いんだ。

だから香港での需要は下がっても、欧米の市場が確実に上がってるんだよ。

 

- インターネットの重要性は?

 

T : 大きいね。僕だけじゃなく若手アーティストにとっても大事な宣伝媒体だと思う。例えば "Flickr.com" などを使えば、自分の作品を世界中の人に見てもらう事が出来る。それが大きなチャンスに繋がる可能性は高いよ。でも自分の作品をオンラインに載せる前に、インターネットについて良く知っておく必要があるね。

 

- 個人のトイ・コレクションについて?

 

T : 僕は熱狂的なトイ・コレクターではないんだ。ただ自分が本当に気に入った物は買う様にしてる。

- 今後の予定は?

 

T : "エイプ・シリーズ" 第5弾をリリースするよ。今回はアメフト選手の様な姿で、体にはダイヤモンドが埋め込まれている設定。ダイヤの代わりに "ラインストーン" を使ってる。この "ブリンブリン" エフェクトを加える事で人々の目に留まりやすくなり、自分のスタイルへとなって行けば良いなと思ってる。最後に現在進行中の世界ツアーは UK 終了後、最終場所であるパリの「Artoyz」にて4月から開催予定。当日「Galeries Lafayette」にてライブ・ペインティングなどのショーもあるらしく、とても楽しみだよ。

 

サイト:http://www.teamzero.com.hk

 

Written by Selph

Translated by Irie