Richard Robinson インタビュー

R : 大学でグラフィック・デザインを卒業した後、どうしても音楽系のデザイン会社で働きたかった。それでロンドンにある音楽関連のデザイン会社「Vent」に就職したんだ。当時 Vent は Radiohead などのバンド・ポスターや広告を請け負っていて、僕の最初の仕事は「Beverly Knight」のアルバムカバーだった。それから数年間そこで働いた後「Traffic」という会社に移った。けれどそこでも自分の納得いく仕事ができなくて、最終的に「Output records」という会社に就職したんだ。その会社で多くのコネクションを作る事が出来て、結果フリーランスのデザイナーとしてやって行く切っ掛けになったんだ。そこで学んだ事は、多くの才能ある若手グラフィック・デザイナーがいるけれど、彼らはその才能を世に出すコネクションが無いんだ。僕は長い間会社で働いたおかげで、その "コネクション" を作る事が出来たんだ。

- どんな所から影響を受けている?

 

R : 「Mark Farrow」からは常に影響を受けてるね。それに彼は「Peter Saville」ともよく仕事をしていて、彼からも直接では無いにしろ影響を受けている。昔はよく他のレコード・カバーのデザインを見て、そこからアイデアを得ようとしていたけど、実際それはそのデザインを真似ているだけで、もっと別の事からアイデアを得る事が出来れば、自分のデザインはより良い物になる事が分ったんだ。

- 自分の作風を言葉で説明すると?

 

R : プロジェクトによって、その取り組み方は違う様にしている。なにか1つの特徴を持つことで有名になってしまうと、そのイメージから抜け出すのが困難になるからね。最近のミュージシャンは、自分たちのアルバム・カバーのデザインを "凝り" たがるからね。どんな注文でも対応できる様に、様々なスタイルやスキルを持ち合わせていないといけない。多くのデザイン・スタイルを持ち何事にも柔軟に対応できれば、それは仕事を依頼する側の安心に繋がるからね。それにクライアントとデザイナーは話し合う事で互いの意見を理解し、お互いに歩み寄る事がとても大事になって来るんだ。

- オリジナル・フォントを良く使う事について?

 

R : 自分で新しいフォントを創るのは好きだよ。フォントをデザインする事で、他には無いオリジナルな要素をクライアントに提供できる。このスキルがあれば自分の作品を他とは違った物に出来るし、すでに存在するフォントを使うなら誰でも出来るからね。それに新しいフォントを見せれば、どれだけ苦労してそのデザインを手掛けたかを伝える事も出来るよ。



- クライアントとの通常のやり取りを教えて?

 

R : クライアントによって需要、締め切り、予算、アイデアすべて違う。例えば「Tirk」という音楽レーベルは、僕に依頼したいアルバムの曲を聴かせて自由にデザインさせてくれる。これは非常に稀なケースで、普通はこんなに簡単にはいかない。でもまた同じミュージシャンから仕事を依頼されたければ、良い物を創らないといけないよね。でも毎回上手くいく訳では無く、時には創ったものが気に入られなくて採用されない時もある。そんな時は家に持ち帰って、改良を重ね誰もが納得いく物を創るんだ!でもすべての人が僕のデザインを好きになるのは不可能だから、批判的な意見も納得できるよ。でも何故好きじゃないか理由は欲しいよね。クライアントが理由も言わず、デザインを不採用にするのは本当に困るんだ。

Richard Robinson: www.richardrobinsondesign.co.uk

 

Written by Selph

Translated by Irie