A : 今はあんまり。でも時期が来たらやるつもりだよ。今地元でイリーガルに描くと、警察が「お前が描いたのか!」て電話して来るんだよ。だから地元以外で描く方がいいかな。
H : そうね。最近はちょっとやりにくいわね。以前ドイツで捕まった事があって、警察のリストには女性の "グラフィティ常犯者"
は殆ど居ないみたいなの。
だから女性のグラフィティの通報があると、多分私の所に連絡が来ると思う。
- その他の国での活動は?
A : ちょうど明日ウクライナの「オデッサ」という所に描きに行くよ。それに今年中には2人で「サラジェボ」に5日間行く予定。11月には僕は「Write4Gold」と言うコンペのジャッジとして日本に行くんだけど、今から楽しみだよ。
H : これまで2人でスペイン、フランス、ギリシャ等で描いて来た。Akut は他にも色々な所で描いて来たけど、私は仕事でドイツからあまり出れなかったの。でも彼は行く先々で「Herakut」の
"フィンガープリント" を残して来てくれたわ。
- Maclaim の本を出版しているよね。これに関して教えて?
A : 実際 Maclaim の本は、僕の大学時代のプロジェクトだったんだ。だから基本的なコンセプトと構成は僕が考えたものだよ。本の出版には多くのスポンサーが付いたおかげで、様々な
"How to" セクションを加える事になった。でもそれがこの本が良く売れた原因だろうね。
- 定番な質問だけど、ストリート・アートとグラフィティの違いはなんだと思う?
H : ストリート・アートはもっとテクニック重視で、グラフィティには特定のルールがあると思うの。私達はそれをリスペクトしているから、自分たちの作品を
"グラフィティ" と呼ばないわ。ストリート・アートは色々と実験的な事が可能だし、画筆も使えるおかげで Akut
のスプレー缶で描く作品と良い感じにコントラストを付ける事が出来る。
A : グラフィティとはストリートでその瞬間に作り出されるものだけど、ストリート・アートはまず最初に家で創ってみる事が出来るよね。ステッカー、ポスター、ステンシル等をまず自分の
PC で創ってから、外に張りに行ける。
- UK とドイツのグラフィティに違いを感じる?
A : 凄く感じる。UK はもっとユーモアと深いコンセプトの物が多いね。ステンシルも多い。これらはやはり「Banksy」の影響かな?
- ストリートでのアート・シーンに限界は来ていると思う?
A : 将来的にはインターネット上での "ボミング (描く行為)" が主流になるんじゃないかな?ストリートでのアートはもう存在しなくなり、ヴァーチャルの中でグラフィティが行われれば、それこそ未来のグラフィティにストリート・アートだよ。
写真:Ma'claim: Finest Photorealistic Graffiti
H : もっと世間がグラフィティやストリート・アートの真価を認めるべきだと思う。例えばファイン・アートのギャラリー等がもっとストリートを理解して、正式なアートのスタイルとして認識してほしいと思ってる。そうすればストリートに描く側にもプレッシャーが掛かって、質も上がると思うけどな。
- 今後の予定は?
H : 現在2人とも大学で「コミュニケーション・デザイン&グラフィック・デザイン」のコースをおえようとしてるところ。同時に様々な場所でイベントやエキシビションに呼ばれ、こうして描きに来ている。もし自分たちの作品の人気がなくなったら、もっと良いアイデアを考えようとは思っているけどね!
- これからストリートを目指す若者に何か一言。
H : 最近eメールを受けたプラジル女性にも言った事だけど、まず "仲間" を見つけるべき。最初は自分一人で始めようと思わないで、一緒に成長できる誰かを見つける事。お互いの作品のジャッジもできるしね。
A : それぞれの国には、その土地のオリジナルなスタイルがあるはずなんだ。それぞれ違う文化を持っているからね。だけどこれまで色々な国でアート・コンペのジャッジをして来たけど、何処でも
NY スタイルの "Wildstyle" ピースみたいな作品ばかりだ。だから僕のメッセージは "自分らしく、オリジナルである事に努力する"
かな。