Chris Cairns インタビュー

C : 最初大学で言語の勉強をしていたんだけど、在学中に友達のクラブイベントのフライヤーデザインをよく手がけていて、実は自分は、そういうクリエイティブな方面の方が、興味がある事に気がついた。そしてマンチェスターでアートの学校に通い、ロンドンのセント・マーチンでグラフィックの勉強をしたんだ。卒業後は今は無きフィルム・エージェンシー「Oil Factory」で働きだした。そこでは主にミュージック・ビデオに携わる仕事が多くて、DVD ショーリール作りから事務作業まで何でもこなした。現在所属するフィルム・エージェンシー「Darkroom」は親会社「Partizan」の中でも特別な部門で、ミュージック・ビデオや TV コマーシャル以外の仕事が多い。Darkroom の責任者「Matt Tucker」が採ってくる仕事は "Virals" などが多く、ミュージック・ビデオやコマーシャルに比べて、よりクリエイティブな作品を創る事が出来る。

通常映像広告の仕事は、クライアントからある程度指定された脚本やスタイルを指示されるため、自分好みのものはなかなか創れないからね。例えば以前 DJ 機材の「Pro X Fade」という商品の Virals 広告を自分の好きな様に創ったんだけど、かなりの評判があったよ。

 

- これまでどんな人から影響を受けて来た?

 

C : 以前働いていた会社の所属アーティスト達の影響は強いね。映像作りの行程からテスト作品まですべて見る事が出来たからね。「Dizzee Rascal」のミュージック・ビデオ "Sirens" の監督で有名な「Wiz」からは多くの事を学んだよ。彼はいつも撮影を手伝わせてくれたし、色んなアドバイスをしてくれた。当時グラフィック・デザインに集中していたときは「Designers Republic」の影響が強かったな。

 

映像:Asics "Block Party"

また「Jan Svankmajer」や「Norman McLaren」等のストップ・モーション・アニメーションは、好きだったな。当時の、あの手作り感がたまらないね。

 

- 作品によってスタイルやコンセプトを変える?

 

C : 実験的に斬新な映像を創るのが好きだからね、毎回全然違うスタイルで創っているよ。あるときは、磁気テープから画像を作成したり、移動する車から演者を撮影したりね。長時間の映画を撮る監督は、通常2年くらい制作に費やすだろうけれど、僕がとっている様な短い映像は1つのアイデアを1ヶ月ほどで絞り出し、数ヶ月後には別のプロジェクトに携わってないといけないからね。

 

映像:Going Missing - Maximo Park

- 評判になった「Pro X Fade」映像について教えて?

 

C : 元々衛生チャンネル主催の映像コンペに出展するために、創った映像なんだ。以前から道路をターンテーブルに見立てた合成映像のアイデアがあって、友達と良いロケーションを探しに色々車で回ったんだ。そしてイメージにあった場所を北ロンドンの "アクトン" 周辺で見つけてビデオを製作した。後に完成作品はオンラインに載ると、凄い反響をもらい「Pro X Fade」の会社がこれを気に入り、彼らのプロモ映像として使われるようになったんだ。

 

映像:PROXFADE

- 現在携わるプロジェクトを教えて?

 

C : ここ6ヶ月ほどターンテーブリスト、ラッパー等と一緒にスクラッチ・サンプルを多用した映像を創っているんだけど、完成したらかなり "ドープ" な作品になると思う。タイトルは "Talking Heads" て言うんだ。楽しみにしていてね!

 

映像:Daft Punk is playing at my house - LCD Soundsystem

 

サイト:Darkroom

 

Written by Selph

Translated by Irie