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フォトグラファー 亀井隆司
群馬県出身。1997年渡英。LCF (London College Of Fashion) フォト&スタイリング・コース 、LCP (London College Of Printing 現在の LCC) を卒業後、ファッション・フォトグラファーとして独立し、自身でプロモーションを開始する。現在、エージェント Big (UK) / E.S.M (JPN) に所属しており、ロンドンをベースとして雑誌 i - D / Dazed & Confused / Flux / All Access などを手掛けると共に、ヨーロッパでは IQ Style (ドイツ) Neo2 (スペイン) など、そして日本では Tokion / Smart Max / Relax / Pen / Popeye / High Fashion / 装苑 と幅広いフィールドで活躍中。今回は、渡英から現在に至るまで、海外で活動を続ける日本人フォトグラファーの9年間の長い道のりと思いを、お届けしよう。 |
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言葉の壁
LCF 1年目、クラスにアジア人が一人もいなかっので授業についてゆくのが凄く大変でした。例えば課題が出たとき、頑張って理解をし、確実にデッドラインまでに提出したものの、先生にこう言われた事がありました。 “よく出来てるけど、課題のコンセプトが少し違うな”って。先生はその当時 i - D の現役フォトグラファーだったんだけど、“君はおもしろい物をもっている”といって、いつも丁寧に教えてくれていました。次第に英語には慣れ始め、卒業後フリーランスで活動を始めたんだけど、やっぱり学校と仕事は全然違う!電話でのアポ取り、機材のレンタル、モデルのブッキング、更に戸惑ったり、イギリス人の悪気のないボケというか、レイジーさにも困った事がありました。でも仕事をすればするほど名前を覚えてくれるし、最終的には写真が評価の対象になるので言葉の壁を苦痛に感じる事はあまりなくなってきました。
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イギリスでのプロモーション
フリーランスで仕事をするのは、そう簡単なことではなかったです。まずポートフォリオを持って自己PRから始まり、請け負った仕事は、最大限の力でこなす。それは次に繋げるというチャンスが得られるし、評判が良くなれば次第にオファーが来る。今はおかげさまですこしずつ仕事が増えてきたけど、スタート時は大変でした。僕は話すのが得意なほうではないので。でも頑張った成果が結果となってついてくるし、自分は写真で食べていくって決めたから、必死でこなしていました。今イギリスでやっている仕事で、凄く楽しいのは i - D と Dazed & Confused なんだけど、昔から気に入っていて、自分が好きな雑誌だったから、仕事が入ったときは本当に嬉しかったです。
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イギリスと日本の違い
日本の場合、ファッション・フォトとなると、やはり服をメインにどれだけ良く見せるか、そして消費者の目線で見えるコマーシャル的なものが多いと思います。それに比べてイギリスは、クリエーションの幅が広く、よりアーティスティックなものを創るという意識が強いと思います。フォトグラファーやスタイリストにある程度任せて撮影を行うから、フルに自分のスキルとセンスを打ち出せる機会が多いです。でも日本で仕事をして凄くよかった事は撮影に関わるスタッフたちが皆、素敵なものを創ろうと協力的で、その分集中して仕事ができる。もし僕が日本をベースに仕事をしていたら、もっとビジネス・マインドを強く持って、こなしていたかも知れないです。どちらの仕事も最高に楽しいし、大好きです。
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日々の大切さ
僕は普段の生活の中から、常に大きな影響と、沢山の刺激を得ています。例えば、昨日歩いた道を、今日も歩いてみる。するとその日の天気や気分によって、違った風景に感じたりする。当たり前のようにやってくる毎日の日々を、当たり前と思っていたら何も変わらない。起こりうる全てのことが、センスを磨くのにとても重要で、新しい発想へと繋がる。だから現実を目の前に、対象物ときちんと向き合っている写真家はみんな好きです。特にNick Knight や Wolfgang Tillmans、Jason Evans は最高だと思います!
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最後に
たとえ辛いことや悩みがあったとしても、その過去には囚われず、前進して行きたいです。今を頑張る、そしてこれからが大事だから。
All photos by Takashi Kamei
Written by Toshimi Takaishi
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