サム・スリー

スペイン南西部マルシアを拠点に活動するストリート・アーティスト。高級住宅化が進行しているというこの土地で、''壊されまい'' と必死に往生している古い建物こそが、彼の狙いの場所。「Graffiti is a FINGERPRINT in the city (グラフィティは町の指紋)」 と主張し、巨大な壁を見つければ、すぐさま駆けつけ、壮大なスケールの指紋をべったりと残してゆく。人々の生活に不可欠な ''ストリート'' 、そしてアーティストの存在を現にする ''ストリート'' との間に、新たな価値を生み出した異端児。

 

 

インタビュー

UK Adapta (以下 U) : いつストリートアートを始めましたか ?

Sam3 (以下 S) : 1993年にグラフィティを始めて、それが全ての始まりだ !

 

U : それ以前は何をしていましたか ?

S : 絵を描いて、旅行して、本を読んで... 青春時代はパンクバンドでギターを弾いていたんだ。それから、友達と2人で Trestriges というTシャツ・ブランドをやっていたんだよ。

 

U : あなたがアーティストになったきっかけと、アート・ルーツを教えてください。

 

S : 近い将来、僕達のストリートアート・シーンを精進させていくには、今までと違った新しい道が必要だ。アートは、今現在隠れている 「リアリティ」 を示す最大の要素で、僕はそれを表現するためにアーティストになった。

 

そして、たった一つの物事や意味合いがたくさん詰まった 「アイディア」 というシンボルに感化されてきた。僕の創る全てのワークは、僕達のアート社会と公衆の間に、''特別な境界線はない'' という二元論をもたらすものなんだ。

 

 

U : 作品において、何か特定のコンセプトはありますか ?

 

S : 僕はストリートに存在する、いわゆる 「生きアート」 に魅了されたんだ。それはスタジオやギャラリーで見て取り入れるものではなく、街中の錆びれたドアや薄片になった壁、遺棄されたビルなど、そこらじゅうで感じるものなんだよ。真っ白なキャンバスにペイントするということは、僕にとってハードなことで、まずイメージ全体の筋道を創り変えなくてはならない。それとは裏腹に、ストリートは僕の欲する素材が備わっているんだ。だからその場所にハマるキャラクターをベスト・ポジションにペイントすることが、最大のコンセプトだ。

 

U : ワークのスケールに驚いています。どんな方法でペイントしているのですか ?

 

S : クレーンに乗るんだ。あとは、足場を作って、エクステンション・ポール (棒を繋ぎ合わせたもの) にローラーをくっつけて塗ったり、ブラシやスプレーも使うよ。

 

U : 最も影響を受けたアーティストは ?

 

全てのストリート・アーティストさ。そして僕のワークも公共の場にリンクしている分、彼らに影響を与えられていたらいいなと思う。 君達も僕のワークをじーっくり見てみたら、きっと自分なりのインスピレーションを得ると思うんだ。と言いつつも、最高なアイディアは、眠っているときに浮かんできたりしてる。

U : アート以外に好きなことはなんですか ?

S : 誰もが好きな食べること、寝ること、お酒を飲むこと !

 

U : 10年後もストリート・アーティストでいると思いますか ?

S : 10年後に起こることは誰にも予測できないけど、ストリートで描き続けていたいし、今と同じスピードでストリートアート・シーンが進化していくことを願ってる。

 

U : 今後どのように活動していきたいですか ?

S : 他の大陸で絵を描いてみたい。何故なら、ヨーロッパの外には全く違うカルチャーがあって、人々の評価や反応が対照的だと思うんだ。僕はいつも、他国からの仕事を楽しみにしているんだ !

U : 読者にメッセージを...

S : Thanks ! Sayonara BABY !!

 

Website : http://sam3-security.blogspot.com/

 

Interviewed by Toshimi Takaishi