Non-Format
ケル・エクホルン (ノルウェー) とジョン・フォース (イギリス) から成るロンドンを拠点に活動するデザインスタジオ。新鮮ながらもつかの間のスタイル傾向を超える時間に影響されることのない、際立って革新的な優れたグラフィックデザインとイラストレーションで、圧倒的な国際的評価を築いたクリエイティブチームである。彼らのワーク・フィールドは幅広く、ミ ュージック、アート & カルチャー、ファッション、広告デザインのアートディレクション、デザイン、イラストレーションを手掛けている。また、イラストレーションのジャーナル誌「Varoom」 のアートディレクションも担当。2007年6月、ゲシュタルテン出版社から作品集をリリース。
Non-Format : http://www.non-format.com/
画像 : Front of LP sleeve for Barry 7's Connectors, released on Lo Recordings
Non-Format / Love Song
この Non-Format の作品集では、Varoom や英国音楽雑誌の The Wire といった媒体の初期グラフィックデザインはもちろん、アルバムカバーに使われた繊細なドローイング作品からコカコーラやナイキなどに使われた魅惑的な広告デザインといった彼らの作品を一挙に紹介。またカルチャーやアートだけでなく、音楽やファッション、広告業界のクライアントに提供してきた彼らの代表的なプロジェクト作品に加え、本書のために特別に描き下ろされた Non-Format のオリジナル作品も収録されている。
国内問合先 : http://www.die-gestalten.jp/
画像 : Front cover of Non-Format Love Song, published by Die Gestalten Verlag
著者 : Kjell Ekhorn, Jon Forss / Non-Format
頁数 : 192ページ 判型: 24x28cm 言語: 英語
仕様 : オールカラー版 / ハードカバー
定価 : EUR 44,00 / USD 60,00 / GBP 30,00
発売 : 2007.06.05
ISBN : 978-3-89955-185-3
出版 : Die Gestalten Verlag
取扱 : 全国大型書店
インタビュー
- お互いの出会いと会社設立のきっかけは?
N: 僕らは共通のノルウェー人の友人に紹介されたんだ。そしてデザインのアイデアについて語り合っているうちに、2人ともデザインへのアプローチが似ていたり、同じ野望を持っている事に気が付いた。お互いそれほど長く一緒に仕事をして来た訳ではないけれど、2001年に「ワイヤー (The Wire)」マガジンのアート・ディレクションとしての依頼が来たのをきっかけに「EkhornForss Limited」を立ち上げ、これが後の「Non-Format」になったんだ。
画像 : The front cover of the UK independent music magazine, The Wire
- 会社をスタートする前は何をしていましたか?
N: 僕らは2人とも広告代理店でデザイナーとして働いていた。ケルはノルウェーで、ジョンは西イギリスに住んでいた。その後お互いデザインの表舞台である出版業界に進んで行ったんだ。
-「Non-Format」という名前の由来は?
N: アメリカのデザイン雑誌「Emigre」の中の記事から取ったもの。記事の内容はデータの保管と DVD に打って変わる新しい方法「架空の無形式 (mythical non-format)」の主張についてだった。僕らはその「無形式」と言う概念に惚れ込んでしまった、同じ様に「架空」と言う概念にも夢中になっていた。
- グラフィックをするにあたって影響を受けたものは?またどんなデザインのルーツを持っていますか?
N: 僕らは2人とも芸術家としての背景が強く、ケルの父親は建築家で、ジョンの父親は長い間彫刻家や家具職人として活動してきた。だから僕らは沢山のアート、デザイン本や雑誌、商売道具なんかに囲まれて育ったんだ。学生のときは60年代のポップ・アート、特に「アンディ・ウォーホル」に多大な影響を受けた。ウォーホルは普段の生活の中に見えるグラフィックの真価、連続して見せる事の効果を教えてくれた。だから僕らも大量に溜まった自分たちの作品を見るとエキサイトするんだ。
画像 : Poster for the launch of Cursor Miner’s album Danceflaw on Lo Recordings
- 作品において、何か特定のコンセプトはありますか?
N: 僕らは常に珍しくてオリジナルなものを探しているし、1つのもので満足したりしない。僕らは自分たちのやった事を繰り返すことよりも、物事を流れに沿って動かして行きたいんだ。だから常に新しいデザインの美学やアプローチを模索しているんだ。
- これまでアート、音楽、ファッション、会社広告と様々なフィールドで活躍して来たわけですが、記憶に残る印象的なプロジェクトは何ですか?
N: 僕らにとって自分たちの表現の場を与えてもらっているわけだからね。音楽のパッケージ・デザイン、特に小さなインディペンデント・レーベルなどは制作する上でやりがいのある仕事だし、広い範囲で自分たちの作品が宣伝されるわけだよね。それにワイヤー・マガジンのヘッドラインなど出版系の仕事は、非常に価値のある仕事で、自分たちの作品を全く予想しない方向に運んでくれるんだ。後になって「オレンジフォン」などの様々な広告キャンペーンで自分達の作品が紹介されていたりすると嬉しいね。その他にやりがいのあった仕事はロンドンの「ホワイトチャペル・アート・ギャラリー」からの「Back to Black」の LP のパッケージ・デザイン、「Nike 」の新しいバスケット・シューズ「Zoom Lebron III」のアイデンティティ・ワーク、「LoAF」のミュージック・パッケージ・デザイン、現在請け負っている「Varoom」マガジン。
画像右 : The catalogue cover for the Theatre section of the 2005 Venice Biennale
画像下 : Typographic illustration work for the UK mobile phone network Orange's billboard campaign
- 影響を受けたアーティストは?
N: 50年代のペイント・スプラッター達、60年代にポップ・カルチャーを拡大して来た人達やウルトラ・ミニマリスト達、70年代に異常なまでに細部にこだわった人達や考え過ぎる人達、80に周りと逆の方向を向いていた人達、90年代に動物の剥製を作っていた人達、それにこれから登場する新しいアーティスト。
- デザイン以外で興味ある事は?
N: 雪。モーターバイク(雪の日以外)。
- 10年後もデザイナーでいると考えますか?
N: はい。拡大しているか、縮小しているか...
画像 : Poster created for Non-Format's Barcelona solo show, Make A Fuss
- 今後のプラン、将来のゴールは?
N: Non-Format の拡大とアメリカのミニアポリスにスタジオを構える事。ミニアポリスは僕らにとってとても大きいステップだ。僕らは常に新しいエキサイティングな事を求めている。他のデザイナーやイメージメーカー達とコラボレーションしたりね。もちろん寛大で気前の良いクライアント達ともね。
- 読者へのメッセージ
N: 君達は僕達のインスピレーションだ!
画像 : Feature pages for The Wire magazine
Written by Toshimi Takaishi