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ハイレス
常に新しい創造を追い求め、たった一つのコンセプトから想像力を無限大に発揮してゆく... そして、コンピューターに備わっている技術的な可能性のみに支配されることなく、一つの明確な考えをつら抜き通す... それがウェブ制作会社「Hi-Res!」だ。多くのウェブサイトが広告を重視し、デザインの簡潔化を計る傾向の中、ウェブ・デザインの潜在能力である ''インタラクティビティ'' を最大限に引き出した数多くの作品を世に送り出している。
2007年10月、ドイツの出版社 Die Gestalten Verlag から、これまでの経緯を表した作品集『Amantes sunt Amentes』をリリース。今回はこの作品集を評して、創設者 Florian Schmitt 氏に Hi-Res! の全てを語ってもらった。
Hi-Res! : http://www.hi-res.net/
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インタビュー
- あなた自身のこれまでの経歴を教えてください。
私の名前は Florian Schmitt、私はクリエイティブ・ディレクターでもあり、Hi-Res! の創設者だ。会社は約8年間運営している。私と妻はドイツからロンドンへ移住してきており、当初は音楽を作るためにここにやって来たんだ (私は元々、プロダクト・デザインとフィルムに携わっていた)。しかしどういうわけか、その道から脱線し、グラフィック・デザインをしていた妻と共同で、ウェブでの挑戦を開始した。この挑戦は Hi-Res! という会社の元で、私たちをより商業的なプロジェクトへと導いた。
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- Hi-Res! とは別会社「Nanika」の創設にも関与していますよね。 ''Hi-Res!'' と ''Nanika'' の概念の違いは何ですか ?
Nanika は2005年にAndreas Muller (Hi-Res! のスタッフ) と共に立ち上げた会社だ。Andreas はいつも機械(ソフト)を使いこなす事に夢中で、"Flash" "Director" "Visual Basic" "C+" などを片っ端から使っていた。しかしそれは常に勉強と発見の繰り返しだったが、最終的に自分の会社を立てるまでに成長したんだ。"Nanika" は日本語の "何か(Something)" から来ているんだけど、今では僕の一番好きな日本語だよ。仕事面で違いを言えば、Hi-Res! はもっとウェブデザインが基本で、ブランド重視、物語性を意識しているのに対し、Nanika はもっと物理的で動的、ロケーションもはっきりしている。ただ画面を指してクリックするだけでなく、もっと体全体を使った表現を試みている。
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- Hi-Res! のデザインの特徴は ?
基本的に僕らは Hi-Res! には決まったスタイルはないと思ってる。これは僕らにとっても重要な事で、誰が見ても Hi-Res! のプロジェクトだと分かる様なデザイン会社にはしたくないんだ。これまで我々がやって来た仕事を見てみると分かると思うけど、プロジェクトによってスタイルが全然違うんだ。キュートで楽しい仕事もするし、ダークなプロジェクトもこなす。だから Hi-Res! を一つのスタイルに括るのは難しいと思う。これまで一緒に仕事をして来た人間一人一人の個性が、作品が反映されているからね。 |
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- これまでのプロジェクトをいくつか教えて ? また現在進行中のプロジェクトは ?
当初は UK の音楽レーベル " Ninja Tune" のアーティスト・サイトのような、小さなプロジェクトを請け負っていたよ。Amon Tobin や DJ Food のウェブサイトも僕らが作ったんだ。その後音楽業界が僕らのウェブの仕事にとても興味を示してきた。 僕らが制作した一番最初の大物アーティストは Finlay Quaye だった。それ以来、多くの音楽アーティストのサイトを制作してきて、最近は Massive Attack のサイトを制作し、そして今現在は Goldfrapp の新しいサイトを制作中だよ。 その他にも映画のオフィシャル・サイトの制作にも多く関わって来た。これは映画好きの我々にとって最高だったし、来た依頼すべての映画が、僕らが熱狂的に好きだった映画だったんだ。 |
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一番最初の依頼は、私の人生で好きな映画の一つである “Requiem For A Dream” だった。映画の物語の延長をウェブサイト上で展開し、本編にとらわれずクリエイティブな "非直線的ストーリー" を作り出す事が出来た。これをきっかけに Sony や Sony Playstation 、Diesel 、Nokia のような大きい会社からの商業的なプロジェクトを多く受ける様になった。だから仕事の幅はとても広いけれど、共通して言えるのは僕らが固有の物語を熱心に描き続けていると言うこと。
- 最近、日本の表参道ヒルズのプロジェクトに参加しましたよね?
あれは「Projector」という会社の企画で、 表参道ヒルズの「Beyes shop (ソニーのコンセプト・ショップ)」にインタラクティブな壁を製作した。
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最初彼らは上部にカメラが着いている壁のデザインを依頼して来た。そこで動きに反応して模様が変化する壁紙を思いつきこれをデザインしたんだ。ショップにいる人が、自分が動く事で壁に美しい模様を造り出す事が出来るシステム。人々がテクノロジーに頼らずに体を使って物事を表現する。自分で動いている事すら気づかない程にね。実はこれこそが "Nanika" の本質であり方向性なんだ。 |
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- 作品集 “Amantes Sunt Amentes” (恋人は愚人) のリリースにあたり、そのタイトルの由来と内容についてお聞かせください。
この本の中の仕事はどれも刺激的で、時には仕事と感じない時もあった。これまで多くの失敗から何かを学び、最終的に正して来た。例えば2001年にある雑誌の "映画ウェブサイト" トップ50というコーナーに我々の名前が載っているのを発見して、これ以上映画の仕事を引き受けるのを止めたんだ。"映画サイト専門" という印象を持ちたくなかったからね。金銭的に考えたら馬鹿げた決定だけど、新しいクリエイティブの分野に進む為には、必要な選択だったんだ。だからそれらの "愚かさ" が僕らの中にあって、"恋人" と言うのはハイレス創立者である僕と僕の妻を指している、従って「恋人は愚人」。 |
この本はプロジェクトの年代順に作品を紹介してあり、1999年から現在までの我々の進化が見える様になっているんだ。自分たちがやって来た仕事が一つの束になって見れるのは良いものだね。僕らは思い出として見返せるし、その他の人には自分たちのショーケースとして見てもらえるしね。 |
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- 作品集の中で、気に入っているプロジェクトはありますか ?
それはいつも出てくる質問だね。正直に言うと、全てが私のお気に入りだ。でも本にある最初の二つのプロジェクト " SoulBath" と " Requiem For A Dream" は、おそらく極めて枢要だったかな。 SoulBath では始めてのフラッシュ・アニメーションを採用したんだけど、その当時僕らはフラッシュの経験は全くなかったんだ。 Requiem For A Dream は、「Darren Aronoflsky」と共に制作したもので、始めて挑戦した非直線的な物語性のウェブサイトだ。
Written by Selph
Translated by Irie
All Images (c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin |
Amantes Sunt Amentes
著者 : Hi-res.net
発売 : October 2007
定価 : EUR 50,00 / USD 70,00 / UK 35,00
判型 : 24 x 28 cm
頁数 : 176ページ
仕様 : オールカラー版、ハードカバー、DVD 付属
ISBN : 978-3-89955-075-7
国内お問合せ先 : dgv Japan 03 3749 3675
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