North Greenwich

太陽が燦々と照るある日の午後、私はグラフィティ・アーティスト Astek (アステック)に会うべく、テムズ河沿いの彼が住む街、ノース・グリニッジへと足を運んだ。ここは、2000年にオープンしたミレニアム・ドームがある場所。そして現在、2012年のロンドン・オリンピックに向けて再開発中のため、駅周辺は、建設中の巨大なビルが見える他は何もない。駅で待ち合わせをし、10分程バスに乗って、商店街へと向かった。今日は天気が良いので、散歩がてら、この街のグラフィティ・エリアに連れて行ってくれるという。会話が弾む中、私は楽しみでいっぱいになり、鼓動が早打ちしていた。

 

 

アクセス方法 : ジュビリー・ライン / ノース・グリニッジ駅 (セントラル・ロンドンより約30分)

 

生まれ育った街とアート

Q. いつグラフィティを始めたの?

Astek (以下 : A)1986年。もう20年も経つんだなぁ。

Q. グラフィティを始める前は何をしていた?

A. 教会の中にコミュニティ・センターがあってね、そこで子供の頃から絵を描いていた。発表会なんかもあったりして。物心ついてからは、ポートレイト (人物描写) やファンタジー・アート (幻想画) を描いていたんだ。この街の色、匂い、環境全てが、僕の絵描き人生に大きく影響してる。

 

 

 

昔と今

Q. 80年代からグラフィティに触れ、現在のシーンに至るまでの変化をどう感じてる?

A. 作品のクオリティが高くなってきている。アーティストのスキルが上がっている証拠だよ。でもね、僕らは一体アーティストなのか、それともバンダルズ (公共物の破壊者) なのか...僕らの背後には必ず公社の奴らがいて、スプレーで彩った後には、ペンキで塗り潰されるんだ。それだけは、昔も今も変わらない。

Q. 今までに影響を受けたアーティストは?

A. Delta (デルタ / オランダ) と Snug (スナッグ / イギリス)スナッグは友達でもあるんだ!

 

 

写真上下 : 現在も残っている2年前の作品

日本について

Q. 日本人の作品を見たことはある?

A. もちろん!僕は SUIKO (スイコ) の大ファンだよ。以前会ったことがあるんだ。

Q. 日本のどんなところに興味がある?

A. タトゥー。和彫りはとても素晴らしい。

Q. 日本に行ってみたい?

A. うん。何気に僕のワークは、イギリスで高く評価されている。きっと、日本の人たちも気に入ってくれると思うんだよね。

 

 

 

 

写真 : 現在の作品

将来の夢

Q. これからどんな風に活動していきたい?

A. 今のスタンスで描いて描いて描きまくる!それでね、ちょっとした夢があるんだ。世界旅行をしながら、その土地土地でエキシビジョンを開くんだ。

Q. 最後にメッセージを...

A. 今日は本当にありがとう。日本の素晴らしい 3D アートの技術に負けないものを、僕はこの手で描いてゆくよ。"アステック・ペインティング" を確立してみせるから。

 

 

 

 

 

Website : http://www.astekz.com/

Astek Exhibition

現在 Design Clothing & Art (デザイン・クロージング・アンド・アート) Best (ベスト) にて、アステックのエキシビジョンが開催されている。ここでは、グラフィティ・アーティストやイラストレーターのオリジナル・グッズも販売しており、他店では決して手に入れることのできない代物が、数多く並んでいる。グラフィティ・ファンには必見!

 

 

 

アクセス方法 : サークル・ライン、ハマースミス・アンド・シティ・ライン / ファーリンドン駅から徒歩10分

No.5 Back Hill London EC1R 5EN

Tel : +44 (0)20 7833 5544

Website : http://www.bestshopever.com/

 

 

Astek Original

今回は7枚のキャンバスの他に、彼デザインのMontana (モンタナ) スプレー缶とスケートボードが展示されている。

 

Written by Toshimi Takaishi