Arup
アロップは世界最高水準の建築工学、設計、企画、プロジェクト管理、顧問サービスを提供する会社である。アメリカ、オーストラリア、マレーシア、東アジア、ヨーロッパ、中東など、およそ37ヶ国に86件以上のオフィスを構え、7,000人近いスタッフを抱える。
過去世界160ヶ国以上でプロジェクトを行っている。
■過去の主なプロジェクト
・Sydney Opera House, シドニー
・Pompidou Centre, パリ
・Oresund Bridge, デンマーク/スウェーデン
・30 St Mary Axe, ロンドン
・De Young Museum, サンフランシスコ
・HSBC headquarters, 香港
・Channel Tunnel Rail Link, 英国
・Millennium Bridge, ロンドン
・Dongtan Ecocity, 中国
・Angel of the North, 英国
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Tai Hollingsbee
T: 僕のいる会社は「Arup (アロップ)」という "コンサルティング・エンジニアリング (工学技術顧問)"
会社で、社内には様々な技術と経歴を持ったとても興味深い人達が多く働いている。我々の主な仕事は建物や都市の基盤の設計と履行、ビジネス・ソリューションなどだね。会社で働く人達は、様々な種類のエンジニア、設計士、建築家、物質の専門家、音響学と振動の専門家、IT
コンサルタント、給水専門家、環境学者、それにミュージシャンなど、本当に色々な人がいるよ!およそ7000人の社員が地球上に数多く散在するオフィスで働いているんだ。これらの人達はそれぞれ違った教練と技術を持っていて、みんな共通して「アロップ」とは何か
"それはクライアントのために良い設計、優秀な技術と革新を持って問題を解決に導くこと" を心がけているんだ。僕達はいかに利発な方法で物事をし、挑戦するように解決するか勤めている。 |
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得に重要視していることは環境であり、開発後の持続、また我々の仕事が世界にどんな影響を及ぼすかということ。会社は常に全体論で設計を見ており、初期の時点から建築するのにどれくらいの材料が必要か、またそれらは何処から調達するか、誰が作りどのように100年間もの間建っていられるかを考えるんだ。これらの問題は常につきまとうことで、良い設計をする上で非常に重要なことなんだ。
僕は "マッド・サイクリスト" なんだ。だから朝早く起きてオフィスまで自転車で走る事から1日が始まる。普段デスクに着くのは8:30くらいかな?毎日には違いがあって、1日を通して物事は変化して行く。2日間同じ事が続く事は珍しいことだ。設計とは継続し前進する過程であり、我々の仕事は常にこれまでして来た事の上に、さらに細かい事柄や継続する研究を加えることで成り立っている。僕はメカニカル・デザイン・エンジニアをやっていて、多くの設計会議に参加し、建物のエネルギー消費量やガラスの数、またどの向きに建てるべきか等を決めている。建築家達と話し合い、建物内部の環境をどのようにコントロールするべきか論議している。例えば今日の論題は、図書館の湿度をどのようにコントロールするか。本は一定の湿度や温度を保っていないと、劣化が進む。大きい図書館等は何千冊という本を所有しているので、少しでも長く保管する必要があるからね。 |
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ロンドン建築の歴史
- ロンドンの街や建築物が世界でも高く評価されているのは何故でしょうか?
T: 2つ考えられるのが、時代とロンドンの人々。ロンドンの街には歴史が深く刻まれているんだ。道を歩いているだけで、その歴史を垣間見ることが出来る。エドワード時代、至る所に馬が繋がれていた厩舎は、ヴィクトリアンの段丘に形を変えた。当時の政府が美しい公園内に建てた建築はやがて衰退して行き、1960年代にはコンクリート製の建築がそこに並んだ。とてつもない時間をかけて建造した当時の建築は今でも数多くのこっており、その中に立ち並ぶ多くの新しい建築が混ざり合い、ロンドンという華美な都市を作り上げて来た。またロンドンでは様々な空間的な場所を体験することが出来る。
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セント・ポール (St.Pauls) 大聖堂などの印象的なドームから始まり、近代的なスチール製の橋 (ミレニアム・ブリッジ)
で川を渡ると、その向こうには美しく巨大な発電所跡が見えてくる。これが現在世界的に有名なテイト・モダン・ギャラリー (Tate Modern
Gallery) だ。こんな優雅な散歩がわずか30分の間に出来るんだ!
でもロンドンをこれほどまで魅力的な場所にしたのは、やはり当時から都市の開発と建造に関わって来た人々のおかげだね。大望抱いた建築家達による夢の街作りは、偉大な資本家達に支えられ、革新的な技術者達によって作り上げられて来た。ロンドンと言う場所は、これらの特性を引きつけ育てる傾向がある様に思う。その結果、刺激的で他には無い建築物を生み出したことになるね。 |
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Arupのプロジェクト
- ロンドンでは現在多くの近代建築が建設されていますが、アロップはそれらにどのように関わっていますか?
T: 我々はこれら多くのプロジェクトに関わっているよ。そのなかでも2012年開催予定のオリンピックに向けてキングスクロス (King's
Cross) 地域の再開発、ヒースロウ (Heathrow) 国際空港の新ターミナル建設、タワーブリッジ (Tower Bridge)
の近くに立つ巨大なビルの設計など、これらすべてがとても刺激的な仕事だ。
- これまで関わって来た仕事の中で記憶に強く残るプロジェクトは? |
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T: 1番記憶に残るのは、古い工場をハイクオリティなアート・ギャラリーとオフィスに改修したプロジェクトだね。去年やっとオープンしたばかりで、自分たちが長い時間を費やし設計して来た建物を今は人々が自由に歩き回っている。これは凄くうれしい事だよ。でも実は制限時間が短く、設計制約条件も多かった、ものすごく困難プロジェクトだったんだ。例えば朝から晩まで細かい設計をしてクライアントに見せると、もうすでに空調機能は決まった方法でしか機能していなかったりとかね。でもそういった困難がこのプロジェクトを特別で意味のある物にしたんだ。是非1度見てほしいな!僕が案内してもいい!このギャラリーはシェパーズ・ブッシュ
(Shepards Bush) にある。サイトで調べてみるといいよ。
Louise T Blouin Foundation :
http://www.ltbfoundation.org |
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- 例えばクライアントが銀行で建設をする場合、どういった職業の人間が何人くらい必要になりますか?
T: そのプロジェクトの規模によって正確な数は変わってくるけれど、例えば12階建の銀行を造るとする。すると通常6人のチームから成る建築家、3人の構造エンジニア、2人の機械工学者、配管エンジニア、電気技師、IT/AVの専門家、2人のセキュリティ専門家、3人のコンピュータデッサン技術者
(CAD)、全体の必要経費を計算する測量士、プロジェクトのマネージャーが必要になる。でもこれは簡単に考えた場合の話で、実際はこの人数の半分、又は倍の人数になる場合もある。
- 環境問題をどのくらい重要視していますか?
T: 環境問題については最大の注意を払っているよ。ほとんどの仕事は環境および持続の問題を最初から考慮して行っており、さらにより少ないエネルギーの消費、快適な環境造り、材料の効率的な使用、これらを含む建物を設計する事を常に試みている。環境問題があらゆる設計の中心にあることはとても重要な事なんだ。世界的に市場は完全にその方向へ動いている。地域差はあるだろうけどね。でも環境に優しい方法で設計するという事は、実際はとても実用的かつ合理的、良識がある方法で設計するということなんだ。お金をかけないで建築するという事は、何もリサイクルのボール紙で建物を建てるという意味ではないからね。現代の環境的な建物で使用されるほとんどの設計特微は、何千年も前から多くの文明ですでに使用されてきた技術を応用しているものなんだ。 |
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3Dソフトの重要性
- 現在設計をする上で使用している新技術や新しいソフトウエアはありますか?
T: 建築業界のためのソフトウェアには刺激的なものが沢山あるよ。現代の建築は完全に3Dで設計され、3Dで分析されている。僕らはいつも建築家、構造エンジニア、機械工学者および他の専門家が操作する共通の3Dソフトを使っている。これで各部門の人達が別々な場所で仕事をする場合、設計の修正点等がそれぞれの部門にどのような影響を与えるかを瞬時に把握する事が出来る。これは全てのチームが設計を効率的に行うのを助け、時間も短縮できる。さらにより正確な設計情報と、建造作業の短縮、より問題を少なくするなど、全体の効率アップに役立っているんだ。
・Rivit from AutoDesk
・3D CAD Duct from AutoDesk
・Rhino |
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- これまで発展途上国でのプロジェクトはありますか?
T: 僕が参加した中でカンボジアの慈善事業である爆弾処理のための技術訓練施設の建設がある。このプロジェクトはかなり前から始まっていて、とても長いスケジュールを要するものだ。プロジェクトへの投資を多く得る事が問題解決の近道だろう。
関連:http://www.cspo.org.kh
- 将来の夢のプロジェクトは?
T: 2つある。1つは自分の持っている知識や経験で、少しでも人々の生活を助けるようなプロジェクト。病院や学校、住居など、何でもいい。もう1つは自分自身と家族のための
"エコ・ハウス"。これは近い将来暖かくて、日のあたる所に建てたいな! |
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Translated by Irie
Photos by Arup and Anja Parchet
Arup : http://www.arup.com
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